東京・世田谷にある喫茶店「便箋喫茶」は、店内に豊富に用意された便箋や封筒、ペンなどを自由に使って手紙が書けるお店です。オーナーの奥迫将司さん(50歳)にインタビューした恩蔵憲一ディレクターがお店を再び訪問。ゆっくりと手紙をしたためる時間を味わいました。
聞き手/恩蔵憲一 


道具が自由に使える

──手紙が書ける喫茶店っていうのは珍しいですよね。 

奥迫 私自身、ライターとして物を書く仕事をしており、手紙には親しみを持っていました。たまには大切な人を思いながら言葉を吟味して手紙を書き上げるのもいいものです。そういう時間と場所を提供したら、利用したい方も多いのではないかと思い、2年前に開店しました。 

──たくさんの便箋やはがき、ペンなどの文具が用意されています。お客さんが自由に使っていいのですか。 

奥迫 飲み物や食べ物を注文すれば、規定の枚数を自由に使っていただけます。 

──お客さんの反応は。 

奥迫 当初は、入店して驚かれる方もいました。でも一度いらしてお手紙を書くと、リピーターになる方もいらっしゃいます。「手紙を書ける喫茶店」が、SNSなどデジタルのツールを通じて……。

続きは月刊誌『ラジオ深夜便』8月号をご覧ください。

※この記事は2023年4月19日放送「コーヒー片手に“一筆啓上”!」を再構成したものです。

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