たくさんの感動をもらったライブ。そして長ゼリフとダンスの日々が、またやってきます！

NHK-FMの人気番組「アニソン・アカデミー」で生徒会長（番組MC）を務めている“しょこたん”こと中川翔子さんの連載コラム。今回は、5月5日に開催された「しょこたんフェス」と、7月と8月に上演される舞台『SHOW BOY』について語ります。

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♪トゥットゥル～、中川翔子です。

先月、「アニソン・アカデミー」の放送の中でも少しお話しさせていただきましたが、私の誕生日である5月5日に「祝・日比谷野音100周年　しょこたんフェス」を開催しました！　満員の日比谷野外音楽堂で、芸能活動20周年や誕生日のお祝いなど、いろんな「おめでとう！」をいただいて、来てくださった皆さん全員に心から感謝しています。

当日は、私が大好きな方たちがゲストとして参加してくれました。江頭2:50さんが開幕からフルスロットルで盛り上げてくれて、会場のギアを入れてくれたこと。10代のころから大の仲良しの平野綾ちゃんとデュエットして、終わった後も人生について語り合ったこと。リトグリちゃんたち（Little Glee Monster）と、この日いちばん緊張しながらアカペラメドレーを歌ったこと。かっこいいという言葉につきる相川七瀬さんが、野音という舞台で激アツのセットリストを披露してくださったこと。オープニングアクトでは事務所の後輩であるDPSとWEEMが圧巻のダンスパフォーマンスを見せてくれたこと。そして、いつもお世話になっている吉田尚記さんがMCを務めてくださったこと。
本当に、全てが最高すぎました。

私自身は緊張と興奮で、自分の出番のときの記憶が軽く飛んでしまっているんですけれど（笑）、めちゃくちゃ楽しかった！ということだけはしっかり覚えています。そして、最後に全員で歌った「空色デイズ」がエモすぎて。今までずっと、ひとりで歌ってきた曲をみんなで、マスク前提の声出し解禁で会場の皆さんも一緒に歌ってくれて、その想いは空の彼方まで届いたと思っています。野音のステージに立って、夕方から夜にかけて空の色が刻々と変化していって、しかも満月だったので、歌っているときには、もう会えなくなった大事な人たちも会場に来てくれているんじゃないかな、という気がしていました。水木一郎アニキにしても、父のカツヒコ（中川勝彦）にしても……。いろんな意味で「お祭り」っていう感じのライブだったから、カツヒコは生前よりノリノリだったかもしれないですね（笑）。

さて、これからは、この夏、2年ぶりに上演されるオリジナルダンスミュージカル『SHOW BOY』の稽古が始まります。最高級キャバレーがある大型カジノ豪華客船を舞台にした物語で、私はキャバレーの支配人役。2年前の映像を見て、自分でも驚いているんですけれど、歌もダンスも長セリフもあって！　私、またできるようになるのかな……？　特にダンスは「どうやって覚えたんだっけ？」と思うくらい、謎で。2年前に「たぶん、こんなに運動するのって、生涯で最後だろうな」って覚悟して、なんとか最後まで乗り切った記憶はあるのですが。
歌は好きだけど、舞台やミュージカルへの苦手意識がずっとあって、私は踊りというものが本当にできないまま生きてきた人間だったので、舞台で大活躍している「ふぉ〜ゆ〜」と一緒に踊らなくちゃいけないっていうことが、最初はものすごく怖くて、本当に泣きそうでした。

セリフを覚えるにしても――私は「アニアカ」でも結構かんじゃうことがあるから気をつけているんですけど――、支配人のセリフはめちゃくちゃ長くて、しかも歌いながらセリフを言うこともあるから、学生のときに使った緑の下敷きとマーカーを利用して必死に覚えて、みたいなことをしていたら、みんなにびっくりされましたね。アドリブのところも毎日変えていて、それは辰巳雄大くんがすごく協力してくれたので何とかできたのですが、いつもいっぱいいっぱいで、五感をフルに使いながらステージに立っていました。
それでも、この『SHOW BOY』はすごく楽しくて、3月にふぉ〜ゆ〜と一緒に出演させていただいた「はやウタ^＊」で歌った「There's No Business Like Show Business」は、大好きな楽曲。舞台が終わってからも、家でひとりでいるときに口ずさんでいたりしたので、また歌えることをとても楽しみにしています。

＊…井上芳雄と浅野里香アナウンサーが司会を務める、総合テレビで放送中の歌番組。