「君の声を読む ~朝までアナリレー~」
2023年5月12日(金)午前1時30分~3時35分放送【木曜深夜】


「君の声が聴きたいプロジェクト」に全国各地から届く若者たちの本音。簡単に答えることができないこうした声を、せめて受け止めたい。全国のアナウンサーたちが、各局のラジオブースで、陽の光のもとで、その県に住む若者たちの声をただただ、朗読する。
参加する地域局は16局。朝まで続く朗読リレーの合間には、プロジェクトメンバーも、出身地・ゆかりある県の若者の声を読み上げる。2時間の番組で朗読する声の数は、112。

夜を越え、思いを誰かのもとへ届ける、"声"へのアンサー番組。


●参加局 アナウンサー

【NHK 北海道】鈴木 遥 【青森局】長谷川 史佳 【秋田局】山中 翔太 【仙台局】手嶌 真吾【福島局】松廣 香織 【水戸局】保里 小百合 【さいたま局】猪崎 那紗キャスター・武田 涼花キャスター【福井局】平塚 柚希 【富山局】岩﨑 果歩 【岐阜局】瀬戸 光 【大阪局】近田 雄一・石橋 亜紗【奈良局】吉田 真人 【岡山局】松本 真季 【松山局】宮本 真智 【福岡局】小林 将純【鹿児島局】島田 莉生


●「君の声が聴きたい」プロジェクトメンバー

内村光良、広瀬アリス、パンサー(尾形貴弘・菅良太郎・向井慧)、松村北斗 (Six TONES) 、木村佳乃/青井実(NHK アナウンサー)


■参加アナウンサーからのコメント

保里 小百合(水戸局)
声を読んだときに、本当に胸が締め付けられる思いがしましたし、自分の学生時代のことも振り返りながら、でも当時の私以上に、コロナ禍もあって大変な状況の中で声をNHKに届けてくれたって思うと、茨城の皆さんが届けてくれた声は、水戸放送局にいる私が受け止めて伝えたいって思いました。

自分の苦しみとか辛い思いを言葉にして、誰かに伝えるって、とても勇気のいることだと思うんです。でも、一人で苦しんでいてもどんどん深いところに追い込まれていってしまうものが、誰かに話して解放したときに何か光が見えてくることとか、「あっ、こういう見方もあるな」って気づけることが絶対あるので、是非またこの番組にも声を寄せていただいて、みんなで考えていくっていう、そこに希望を託してもらえたらと思います。

石橋 亜紗(大阪局)
今回寄せていただいた声は年齢も性別も様々だったので、それを自分の声で表現するというのはすごく難しかったんですけれども、今回の番組を通して、少しでも多くの若い皆さんが「みんなこういうことで悩んでいるんだな」とか、「みんなこうして悩んでいるから、私も頑張ってみよう」とか、少しでも一歩勇気につながったらいいなと思っています。

皆さん、書き言葉というよりも、心のうちを叫んでいるような、そういう言葉で書いてくださっているものが多かったので、読んでいるうちに、普通の文章を読むのとは違う、どんどん私自身の感情も入っていくような、そんな感じがしました。

近田 雄一(大阪局)
響きましたね。響いたって言っていいのかどうかと思うぐらい深く、抱えている思いがあるんだなと痛感しました。彼らの思いって何か施策をすればすぐに解決するものではないですし、たやすく受け止められるものではないんですけれども、それでも聴いて欲しいというその場すらないというのが一番大きくって。今回こうして届けることが、見ている人に届く、あるいは同じような状況を抱えている人同士で響き合う、そんなちょっとでも動きがある、つながりがあってくれたらと思いますね。


■「君の声が聴きたい」プロジェクトについて

NHKが昨年度から展開している、子どもや若者の幸せについて考えるプロジェクト。きっかけは、2020年のユニセフの調査で、日本の子ども・若者の「精神的幸福度」が先進38か国中37位だったこと。さらに、コロナ禍が重なり、「学生時代に友人と繋がることができなかった」「自分の個性や生き方を模索する機会を失った」という若者たちがたくさんいるなかで、若い世代の願いや不安をいま、大人が受け止め、必要な施策を講じることが必要ではと考えた。プロジェクトには、この1年間で約1万4000の声が集まった。2023年はそれらの声にこたえていく。


プロジェクトサイト:https://www.nhk.or.jp/campaign/koe/kodomo/