2021年に放送され好評を博した、土曜ドラマ「正義の天秤」。「元外科医」の肩書を持つ弁護士・鷹野和也が、自身もえん罪に苦しみながらも、数々の難事件の真相を暴く本格法廷ミステリーの続編だ。待望のSeason2放送が5月6日(土)に放送スタート! 主人公を演じる亀梨和也に演じる役の魅力や、作品の見どころを聞いた。


――Season2制作が決定したときのお気持ちを教えてください。

Season1が終わった後に、共演者やスタッフの皆さんと、「Season2でまた会おうね」という話をしていたので、Season2の放送を実現できて、とてもうれしく思います。もう一度、鷹野のキャラクターを自分の中に呼び起こし、細かい設定などを取りこぼさないためにも、撮影に入る前にSeason1を全部見返しました。鷹野の声のトーンや表情、仕草などをしっかりと落とし込むことができました。前作は、作品としての着地点がしっかりあるものでしたので、また新たなストーリーに進む難しさも感じながら、役作りを進めていきました。

――作品を見返す中で改めて感じたことはありますか。

「正義の天秤」のキャラクターたちの正義への向き合い方は、とても独特で、一般的な弁護士からは少し逸れる部分もあると思います。特に鷹野は、自分の正義に自信を持つ、ある種の絶対的な強さを持っています。そんなキャラクターの強い特徴が突出していたのが、Season1になります。

一方、今回のSeason2は、「ルーム1」メンバーとチームワークを見せる場面など、前作より鷹野の人間味が感じられる作品。ここが大きな違いで、監督とも見せ方などを入念に相談しました。個人的には、Season1最終回で、鷹野が師団坂法律事務所から姿を消したことへの責任感は、前面に出すわけではないですが、僕の中の裏テーマとして持っていました。

――鷹野のキャラクターを作るうえで意識していることはありますか。

鷹野の「変わり者」な部分の立たせ方は考えています。過度にやりたいところでもありますが、やりすぎるとリスクもある。重い案件を抱えるキャラクターでもあるので、エンタメとシリアスのバランスが大切。まさに「天秤」といいますか。その危うさが、この作品のひとつの魅力でもあると思っています。

リアルなストーリーの中で、鷹野のキャラクターをどこまで立たせられるか、試行錯誤しながら演じています。例えば、登場シーンは思い切ったことをやらせてもらいました。「最初は顔見せなくてもいいんじゃないですか」など提案させていただくことも。視聴者の皆さんにより印象に残り、しっかり伝わるよう、キャスト・スタッフで話し合って、作品を作り上げています。

――久しぶりに現場に入って感じたこと、共演者とのエピソードがあればお聞かせください。

Season1のキャスト、スタッフのみなさんがほとんど集結したので、久しぶりの現場でも、ずっとこのメンバーで撮影していた感覚がありましたね。空いた約1年半の時間がぎゅっと詰まったような印象です。また、前作の撮影時「みんなでご飯行けたらいいね」と話をしていたんですが、世の中の情勢もありなかなか行けなくて。今回の撮影の中盤で、みんなでご飯に行くことができて、うれしかったですね。みんなでドラマの話などをする楽しい会でした。

これまで撮影したシーンで特に印象的だったのが、冨野静子役の山口智子さんとのシーンです。今作の台本には細かいト書き(セリフ以外の、動きや心情などを示す文章)があまりなく、現場でそれぞれの想像力を持ちあわせて一つの形にしていくのですが、山口さんは動きのパターンなど意見をたくさん持ってきてくださって。柔軟に対応され、自分が持つ感覚を存分に出してくださるその姿に、インスピレーションを多く受けました。作品をより一層豊かにしてくれる大きな存在です。

――Season2を楽しみにしている視聴者にメッセージをお願いします!

Season1から、「ルーム1」メンバーをはじめとした登場人物がどう変化しているのか、そして彼らが正義とどのように向き合っていくのか、大きな見どころのひとつになります。一人一人のキャラクターが掘り下げられていて、前作にはなかったシチュエーションや会話が盛りだくさんです。その中で「正義」とはいったい何なのか、改めて考えていただける作品となっています。ぜひ楽しみにしてもらえたらと思います。

亀梨和也(かめなし・かずや)
1986年2月23日生まれ、東京都出身。1999年、「3年B組金八先生 第5シリーズ」(TBS系)で俳優デビュー。近作に「レッドアイズ 監視捜査班」(日本テレビ系)、「正体」(WOWOW)など。NHKでは、「正義の天秤」が初主演。