テレビ画面の美しさのカギを握るのが「画素」。この画素数が通常のハイビジョン(2K)の16倍あるのが8Kテレビです。でも、その違いを実感する機会は、まだそう多くありませんね。その違いを楽しみながら体感できるのが、「Techであそぼ展」です。

「視覚」だけでなく、思わずへぇーってなる「触覚」「聴覚」で感じる展示もありますよ。さぁ、あなたも「みて」「ふれて」「きいて」みてください!


「みる」。そして、この先へ。

ここは8Kの超高精細映像だから見えてくる異次元空間です。

『砂粒ターミナル』
「色彩」と「流動」をテーマに「生きている絵画」を手がけるアーティスト・中山晃子さんのアート作品。8Kカメラで映し出された色とりどりの砂粒が、声に反応して動き出します。ここでは、あなた自身がクリエイターです。

『箱庭 Tokyo from above』
東京上空から8Kで撮影したスカイツリーや渋谷スクランブル交差点などが88インチの大画面に広がります。歩く人まで見える鮮明さで、まるで自分が空を飛んでいるかのような錯覚さえ覚えます。ただし、乗り物酔いにはご用心あれ。

『Turn Cicadas 8Kセミの羽化
数十分にわたるセミの羽化を360度角度を変えながら8Kで撮影、連続した3分半の動画に表現した、羽化写真家・大上類人さんの作品です。透き通った羽が光を受けて妖しく輝きます。神秘の瞬間をお見逃しなく!

その他、世界最速レベルのスーパーコンピューター「富岳」が計算した地球規模の気象現象を初めて8Kで可視化した映像では、異常気象のリアルを実感することができます。
そして、自然をモチーフにした海外の映像作家の8K作品が、見たことのない自然を300インチの大画面いっぱいに描き出します。


「ふれる」。そして、その先へ。

『手の中で感じる物語』『はこのなかみはなんでしょう?』

何の変哲もない四角い箱。でもこれは情報を伝えるりっぱなツール。雨音、太鼓をたたく音、携帯電話のバイブ音など、身の回りのさまざまな音に伴う振動を映像と連動して伝えてくれます。今回は、カイロや水風船など、熱さ、冷たさを伝える箱も登場。
テレビを触覚で楽しむ時代が来るかも……!?

『8K文化遺産』
東京国立博物館所蔵の重要文化財3点(土偶・甲冑・能面)を8K技術で超高精細な3DCGとして再現。手元の操作で、まるで手に取っているかのように自在に動かしたり、実物展示では決して見られない超アップで鑑賞することができます。


「きく」。そして、さらにその先へ。

『22.2chで楽しむ 日本エコー遺産紀行 ゴスペラーズの響歌』
アカペラボーカルグループ・ゴスペラーズが極上の響きを求めて日本各地を旅して名曲を歌う「日本エコー遺産紀行 ゴスペラーズの響歌」(BS8K、BS4K、BSプレミアムで放送)。

この番組からユニークな4か所をチョイス。ゴスペラーズのアカペラで響きの違いを聴き比べていただきます。さぁ、22.2マルチチャンネルの立体音響を全身に浴びて、味わったことのない響きの豊かさを体感してください。

(文/NHKサービスセンター 吉田雅彦) 


「Techであそぼ展」(主催:NHK)
・会期:2023年2月4日(土)~3月30日(木)
午前10:00~午後9:00(入場は午後8:30まで)
・場所:NHKプラスクロスSHIBUYA
東京都渋谷区渋谷2丁目24番12号 渋谷スクランブルスクエア14F(渋谷駅直結・直上)
・入場無料
公式ホームページはこちら↓
https://www.nhk.or.jp/plusx/