2023年度前期連続テレビ小説 第108作「らんまん」について、神木隆之介さんが演じる主人公・槙野万太郎が高知から上京してめぐり会い、新たな刺激をうける人たち、【東京編】の出演者が決まりました!

●東京編 出演者

西村まつ 役
牧瀬 里穂

西村まつ(にしむら・まつ)
寿恵子の母。元柳橋の有名芸者。今は根津で和菓子屋「白梅堂」を営んでいる。

牧瀬里穂さんコメント
まつは売れっ子芸者からお妾(めかけ)さんになり、旦那さまを亡くしてしまいますが、芸者だった頃に培った生き抜く力、自分の力で幸せになることを考え、娘を一人で育てる力強い女性だと思います。

朝ドラに出演させていただくのは2回目となりますが、東京制作は初めてなのでとても楽しみにしていました。現場では楽しく、おすえちゃんと万太郎さんを見守りたいと思います。初めて出演した『まんぷく』のしのぶ役は元宝塚スターだったという過去の設定がとても嬉しかったことを覚えています。関西弁のセリフには苦労しましたが、旦那さん役の加藤雅也さんがとても朗らかな方でしたので、大変助けられました。

寿恵子と万太郎さんの出会いや純粋な2人がどのように成長していくのか、母という立場で見守れることがとてもうれしくもあり楽しみであります。宮澤エマさんとの共演はとても楽しみにしていました。姉妹として、料理屋の女将おかみさんと和菓子屋の女将さんの掛け合いなど負けずに頑張りたいと思います。

笠崎みえ 役
宮澤 エマ

笠崎みえ(かさざき・みえ)
寿恵子の叔母、まつの妹。新橋の料理屋のおかみ。新政府の役人と懇意にしている。めいの寿恵子が玉のこしに乗れるように世話を焼く。

宮澤エマさんコメント
私が演じます笠崎みえは、歯に衣着せぬ物言いが多い、考えが気持ち良いくらいハッキリとした女性です。明治の新しい価値観を取り込もうとする「粋な東京の女」といったイメージでしょうか。現代の私たちからすると一言多いような、おせっかいにも思える発言が多々ありますが、女性として自立して生きていく選択肢が多くなかった時代に、寿恵子に愛情を持ってアドバイスしている様にも感じられて、めい想いの情の厚い人ではないかなと感じています。

また、寿恵子の人生において一つのターニングポイントとなるキッカケを持ってくる人物でもあります。『らんまん』の持つかわいらしく癒やされるようなおだやかな空気感の中でみえのカラッとしたチャキチャキ感がいいスパイスになれば良いなと思っております。

初めての連続テレビ小説は『おちょやん』の栗子役でした。映像作品の経験も浅く、お着物にお作法、三味線、大阪ことば、と課題が多く、三味線を片手に大阪と東京を行き来して、必死にお稽古を重ねた思い出があります。また私個人の名前を知らなくても「栗子さん」というキャラクターのお陰でたくさんの方に認知していただけるきっかけになった大事な作品です。

みえは恐らくまつと寿恵子と過ごす時間が1番多いのかと思いますが、お二人の優しい柔らかい雰囲気に飲まれない様にツッコんだり、グイグイ引っ張ったりかき回したりするのが難しくも楽しいです。万太郎と寿恵子のシーンはモニター越しに見させて頂いてるだけでもすでにほっこり癒やされているので、(みえの心とは裏腹に)がんばれー!と応援したくなります。

阿部文太 役
池内 万作

阿部文太(あべ・ぶんた)
白梅堂の無骨な菓子職人。女主人・まつのもと「白梅堂」で働いている。

池内万作さんコメント
「無骨な職人」という、今まで演じたことのない役なのですごく楽しみです。とはいえ「無骨な職人」を演じようとすると一面的になりそうなので、自分なりに文太さんの持つ深みやギャップを持たせられたらいいなぁとか思ってはいますが、、、ともかく楽しいドラマになるよう貢献できたらなあと思っています。

前回の連続テレビ小説の出演はなんと16年も前の『どんど晴れ』になりますが、キリッとした現場だったなあという印象と、乗っ取りにやってきた「加賀美屋」の寒い板の間で正座していた記憶が強烈に残っています。

和菓子職人の役なのでお菓子作りの練習があるのですが、初めての経験とはいえ料理も嫌いではないので非常に楽しくやっています。今後は寡黙な文太さんを驚かせるような出来事が起こるとも聞き及んでおり、そのあたりも非常に楽しみにしています。女将の牧瀬里穂さん、お嬢さんの浜辺美波さんを盛り立てていけるよう微力ながら頑張りますので、皆様白梅堂をよろしくお願いいたします。

倉木隼人 役
大東 駿介

倉木隼人(くらき・はやと)
元彰義隊(しょうぎたい)で上野戦争の生き残り。昼間から酒と賭け事におぼれ自堕落な生活をしている。万太郎の住む「十徳長屋」(じっとくながや)に妻子とともに暮らしている。

大東駿介さんコメント
侍として命を全うすることができず生きながらえた男。時代に置いていかれた苦悩や葛藤を感じました。倉木を演じる今現在破滅的なその想いを背負いつつ、彼の今後の成長が僕自身楽しみです。

13 年前の『ウェルかめ』当時、連続テレビ小説に出演することが夢の1つでした。撮影中はそれを実感することはなかなかなかったんですが、徳島ロケの際、休みの日に四国を旅していたら「勝乃新や!」「カメ遍路がんばって」とたくさん声をかけて頂き、1 番嬉しいカタチで夢が叶かなったんだなぁと実感しました。

前回は徳島、今回は高知が舞台。僕は田舎が四国なので、縁を感じています。倉木隼人も、大切に演じます。神木隆之介がいれば、そこはもう楽しいです。底抜けの楽しさ優しさ才能お化け神木くん筆頭に、長屋の面々との時間が楽しみです。あとは、僕は作品で関わらせて頂いた土地を旅するのが好きなのですが、初回放送後、高知へ旅に行くのが楽しみです。

倉木えい 役
成海 璃子
連続テレビ小説初出演

倉木えい(くらき・えい)
倉木隼人の妻。彰義隊の倉木が戦で傷を負ったところをかくまい、看病したことがきっかけで夫婦になった。世話好きで万太郎たちの食事の世話などをしてくれる。

成海璃子さんコメント
江戸から明治へと、時代の大きな変化のうねりの中で、貧しくも家族と共にたくましく生きる、<倉木えい>という人物を、楽しみながら演じたいと思います。初めての「連続テレビ小説(朝ドラ)」への出演という事もあり、どんな空気感の現場なのか、今からとても楽しみです。

及川福治 役
池田 鉄洋

及川福治(おいかわ・ふくじ)
十徳長屋の住人。魚の干物を売る棒手振り。しっかり者の娘・小春と二人暮らし。

池田鉄洋さんコメント
まだまだ幕末の雰囲気を引きずった、粗野な男だと思いますが、長屋の貧乏暮らしは助け合い、きっと福治も人情深いヤツなんだろうと思います。やせ我慢の奥にかいま見える優しさを、大切に演じてみたいと思います。

『純情きらり』の河原は、嫁をいたぶる少し嫌な役柄でして、視聴者の皆様からもかなり嫌われてしまいました。当時付き合っていた彼女のお母様は「この俳優キライ!」と言って、私と付き合っている事を言い出せなかったらしいです。

大好きな隆ちゃんこと、神木隆之介くん演じる万太郎の長屋仲間という役柄に、心が躍ってやみません。隆ちゃんとシェアハウス生活をしているがごとく、楽しもうと思っております。

私はべーやんと呼ばせてもらっております、ヒロインの浜辺美波さんとは、神木隆之介くんを取り合うがごとく、共演ならぬ競演をしたいとおもっております(笑)。あんたまさんこと安藤玉恵さんはお仕事以外で仲良くさせていただいておりました。初めての共演がとても楽しみです。

江口りん 役
安藤 玉恵

江口りん(えぐち・りん)
十徳長屋の差配人。裏表のない正直者で万太郎たち長屋メンバーの相談役。

安藤玉恵さんコメント
私が演じる江口りんは、正直で明るくて義理人情を大切にしている元気な下町の女性という印象です。ズバズバと話す口調は、どきりともするし、時に笑いを誘うものでもあるのだろうと思ってもいます。「りん」という名前もカッコよくて気に入っています。「輪」「鈴」「凛」…なんだか音楽が流れてきそうですね。

『あまちゃん』の出演から10年です!ミスコンのシーンで一人水着になったこと、ほぼ即興でダンスをしたこと、レディガガになったこともありました。超個性的な共演の皆さんとの笑いにあふれる撮影の日々が本当に楽しかったです。

熱中したり、一生懸命だったり、まっすぐであったり、頑固であったりしながら、偉業を成し遂げた牧野富太郎さんの魅力的な人生を、それを神木さんが演じることを、視聴者としても楽しみたいと思っています。あいみょんさんの曲が好きなので、そちらも期待しています。

長屋の皆さんとの共演が楽しみです。群像劇のように、チームでのパワーが画面から出ると面白いのかななんて感じています。また、長田育恵さんの脚本だということがとても嬉しいです。長田さんの作品への出演は3本目。学生時代からの盟友でもあります。長田さんが書いたセリフを言える喜びを心に秘めて、演じたいと思っています。『らんまん』の一員にしていただき、本当に光栄です!

宇佐美ゆう 役
山谷 花純

宇佐美ゆう(うさみ・ゆう)
十徳長屋の住人。小料理屋の女中。北陸能登の生まれだがワケあって東京に流れてきた。

山谷花純さんコメント
一見、分け隔てなく人と接しているように見えるのですが絶対に越えさせない一線を強く引いてる女性だと思います。チーフ演出の渡邊さんからミステリアスな空気を主張せずにまとう女性像のお話を頂きました。個性あふれる十徳長屋の皆様と時間を重ねる中で役の立ち位置をなじませていけたらなと思います。

『あまちゃん』に出演していた時、地元の宮城を題材にされた作品だったので、家族や、学校の先生など身内以外の方々もとても喜んでくれておめでとうって言って頂いたのが嬉しかったです。きっと沢山植物が登場すると思うので緑色の違いを知ることができるのだろうなと思っています。楽しみです。

以前、宮澤エマさんが出演されている舞台を観劇し、ドラマの撮影現場も見学させて頂いたことがあります。私も出演させて頂いた大河ドラマ『鎌倉殿の 13 人』の実衣の年代別のお芝居がすごく魅力的で大好きでした。聞いていて気持ちの良い透き通る声を聞くたびに癒やされます。今回、同じシーンは無いかもしれないのですが、ほんの少しでもお話ができたら嬉しいです。


広瀬佑一郎 役
中村 蒼

広瀬佑一郎(ひろせ・ゆういちろう)
名教館時代の万太郎の学友。北海道で土木工学を学び、今は工部省で鉄道を通す仕事をしている。

中村蒼さんコメント
僕が演じる広瀬佑一郎は万太郎と目指す場所は違えど新たな道を自ら開拓する人間で、とてもエネルギーにあふれた男だなと思いました。新しい時代の幕開けとなった明治の激動の日本を生きる人々のパワーを僕も感じながら視聴者の方々にもそれをお届け出来ればと思います。

前回出演した『エール』は撮影中にコロナがまんえんし撮影が中断したりして不安な中進んでいました。ただ、その分よりキャスト・スタッフの結束が強まって最後まで撮影を乗り切ることが出来ました。

万太郎は植物。佑一郎は土木の道を進んでいくわけなのですが、互いに刺激し合いながら人生を歩んでいくので2人がどの様に支え合いその関係がどこまで続いていくのかが僕自身楽しみにしています。やはり万太郎を演じる神木さんとは役柄上関わりが多いと思うのでこれから沢山ご一緒できるのを楽しみにしています。

野田基善 役
田辺 誠一
連続テレビ小説初出演

野田基善(のだ・もとよし)
万太郎が憧れる植物学者の一人。万太郎のために東京大学への紹介状を書く。

田辺誠一さんコメント
神木君演じる万太郎が幼少期よりずっと憧れている先生、さらに登場する回は一連の 10 分以上の二人芝居なのでとても緊張していたのですが、神木君とは 4 回目の共演でしたので、あうんの呼吸で自由に芝居することが出来ました。そこで生み出される空気感を楽しんで頂ければ幸いです。

連続テレビ小説は初めてです。今回はピンポイントの出演ですが、とても丁寧に愛情を持って撮っているので、いつかがっつり出演したいと思いました。自分の生まれた季節なので春は大好きです。万太郎の生きざま、努力がどんな花を咲かせるのか、らんまんになるのか、僕も楽しみです。そして大好きな役者である神木隆之介と志尊淳の芝居が毎日見られるのは、個人的にとても楽しみです。

里中芳生 役
いとうせいこう
連続テレビ小説初出演

里中芳生(さとなか・よしお)
万太郎が憧れる植物学者の一人。少年時代の万太郎が模写をする「植物図」の作者。

いとうせいこう​さんコメント
モデルになった田中芳男は上京した牧野富太郎を受け入れてくれる偉人で、「日本博物館の父」と言われる大変な偉人です。牧野マニアとしてこの男爵の役をいただけるのは何よりの喜びでした。しかもドラマの中でも里中は主人公・万太郎が尊敬し続けている対象で、作家同士としても面識のある長田育恵さんがとてもいい脚本を書いてくれました。自分はなんてラッキーなんだと今も幸せな気持ちです。

ありがたいことに、同僚の植物学者を大好きな田辺誠一君が演じることになり、リラックスして自分たちの研究室の雰囲気を作ることが出来ました。しかも主演の神木君が、僕が長年続けている子供番組を昔よく観ていたとわかり、やりやすいことこの上ないスタジオでした。

ちなみに植物監修の田中先生は国立科学博物館に来る前は牧野植物園に長くいらっしゃって、僕も何度も取材したことがあるため、リハーサルや本番で撮影の様子をじっとチェックして下さっているのが心強いことでした。縁が重なって楽しく演じていますので、どうぞ縁起のよいドラマとしてご覧ください!


◆ひとが咲き誇る、花の都で
制作統括 松川博敬

『らんまん』は草花をひたむきに愛した植物学者・槙野万太郎の物語です。そんな彼の人生を彩ったのはたくさんの人々との鮮やかな出会いの数々でした。
本日発表させていただいた「東京編」キャストの皆さんは、夢と希望で胸をいっぱいにふくらませた万太郎くんが、新たなステージである東京・根津の界わいで出会う個性豊かな面々です。
春らんまんの花の都・東京を舞台に、花のように魅力的な登場人物たちとの出会いがたくさん咲き誇ります。連続テレビ小説『らんまん』にぜひご期待ください!