新・介護百人一首

田植えする
農夫のように
腰曲げて
ぬけ出す患者
見守る夜勤

福岡県三木德子 71歳)

大分県 吉﨑ゆみ

詞書

動けない患者さんも家に帰るよとベッドを降りる。転んだり落ちたりしないように治療してほしいとリハビリ病棟で働く看護師の娘は嘆く。自宅での生活は一番の薬でしょうが。

感想コメントをいただきました

桂米助

本当はピッと胸を張って、腰を伸ばしたいと思っているんですが、自然と腰が曲がって、これが一番楽なんですよネ。でも、自宅に帰るのが一番のリラックス。どんな薬よりも効くんですネ。

桂米助

落語家。1948年生まれ 千葉県出身。高校卒業後、1967(昭和42)年、桂米丸氏に弟子入り。 内弟子として噺はもちろんのこと、箸の上げ下げから礼儀を仕込まれる。1967(昭和42)年、浅草演芸ホールでデビュー。1971(昭和46)年4月、二つ目に昇進。1981(昭和56)年10月、真打ちに昇進。1982(昭和57)年1月、放送演芸大賞ホープ賞を受賞。また、タレント ヨネスケとして『突撃!隣の晩ごはん』が好評を博すなど 、 マルチに活躍中。