新・介護百人一首

つきあいが
悪くなったと
言う友よ
コロナ禍だもの
介護士だもの

北海道長野隆志 42歳)

愛知県 カトリビニタ

詞書

とにかく三密を避けて、利用者様に、コロナなんてうつすことがないようにという毎日でした。ワクチンがようやく受けられるようです。いつまでも続くかと思われた長いトンネルもようやく抜け出ることが出来るのでしょうか。

感想コメントをいただきました

堀口茉純

職業によって極端に行動の自由が制限された数年間を送られた方々がおられることを、改めて認識させられました。介護職は本当に大変なお仕事ですね。作者様のように、ご友人に付き合いが悪いといわれても責任感をもってお仕事に取り組んでくださった介護士の皆様に感謝状を贈りたい!そんな気持ちでいっぱいです。この歌を通して、未来の人たちにもコロナ禍の介護職のリアルな声が伝わることでしょう。

堀口茉純

東京都足立区生まれ。幼少期より時代劇に親しむ。小学4年生の時、司馬遼太郎の本に出会い、沖田総司に初恋。中・高生の頃の成績は歴史のみ5。明治大学在学中に文学座付属演劇研究所で演技の勉強を始め、卒業後、女優として舞台やテレビドラマに多数出演。一方2008年に江戸文化歴史検定一級を最年少で取得すると、「江戸に詳しすぎるタレント=お江戸ル(お江戸のアイドル?!)」として注目を集める。2011年には『TOKUGAWA15~徳川将軍15人の歴史がDEEPにわかる本~』(草思社)で作家デビュー。また、YouTubeチャンネル『ほーりーとお江戸、いいね!』を開設し、歴史系ユーチューバーとしても活躍。歴史の面白さ、江戸の魅力、日本の伝統文化の素晴らしさを発信し続けている。レギュラー番組はNHKラジオ第一『DJ日本史』など。