新・介護百人一首

初実習
着衣介助の
靴下で
麻痺した足の
重たさを知る

岩手県黒沢知花 19歳)

詞書

普段は学生同士で練習する着脱介助を初めて片麻痺の利用者に実施し、靴下をはく際に麻痺した足を持ち上げてこんなにも重いのかと驚いたことから。

感想コメントをいただきました

北条ふとし

力が抜けた状態はずっしりときます。半分寝たきりの父親が悪いな~といいながら僕に背負われてる姿を思い出しました。小さくなった父の身体は軽いようで重かった。練習とは違う人間の特別な重み。生に対する重み。これからいろいろな重たさに出会ったとき、あなたの笑顔で利用者の心の重たさを少しでも軽くしてもらえたらと思います。経験は宝なり。

北条ふとし

1976年生まれ、埼玉県吉川出身。お笑い芸人、俳優。NSC東京2期生『サブミッション』というコンビで長年活躍していた。2005年4月からピンで活動開始。よしもと埼玉県住みます芸人、マツコデラックスのモノマネが好評。両親の介護をきっかけに、介護の世界に携わり、現在勉強中。認知症介助士の資格取得や「羽ばたけ!SAITAMA KAIGO オンライン芸術文化祭」の特別審査員、プレゼンターなどを務める。