
「バラと東京」
作詞・作曲:河口京吾
河口恭吾さんメッセージ
「バラと東京」は、人生の過程で夢や憧れの時期を過ぎてなお、どこかで夢や希望を捨てきれない人間の性を憂えている歌です。
あるがままの今の状況、自分自身を受け入れることができれば幸せは目の前にあるのに、その先の景色を求めてしまうというジレンマ。でも夢や希望があるから人は生きていけるとも思います。
仕事もお金もなく時間だけはあった二十代のころ、渋谷のプラネタリウムによく通っていました。空の空間から出てくると外はまだ昼で一日が倍になったような不思議な感覚になるのが好きでした。
夕暮れで始まるこの歌を深夜に聞いたあと、朝がやって来ます。僕がプラネタリウムで陥ったような感覚を皆さんも経験してくれたらちょっと楽しいかなと思います。
今後の励みになりますので、楽曲の感想などもお聞かせいただけるとうれしいです。

2000(平成12)年、デビュー作「真冬の月」を発表。2003年12月に「桜」をSingleリリース。日本有線大賞有線音楽賞を受賞。2004年、3枚のSingleと2nd Album『日々燦々』をリリース、初の全国ツアーを行う。「桜」にて第46回日本レコード大賞金賞および作曲賞を受賞。「NHK紅白歌合戦」初出場。2019(令和元)年5月にSingle『GROW OLD GROW GOLD』をリリースし、Cafe Tourをスタート。2020年、コロナ禍の中「明日は晴れるだろう」を配信リリース。
デビュー20周年を迎え、記念アルバムに向けて、親交のあるアーティストとコラボ企画を進行。第1弾は浜崎貴司率いる FLYING KIDSとのコラボ「マイ・アイデンティティー(feat. FLYING KIDS)」を配信。2021年、コラボ企画第2弾として元キマグレンのISEKIを迎え「lai・lai・lai(feat. ISEKI)」を配信。コラボ企画第3弾は片岡鶴太郎が初めて作詞を手がけ、ジャケットの原画を提供した「ぬれ椿」をリリース。川崎鷹也とのデュエットコラボ曲「Stay Blue(feat. 川崎鷹也)」を9月15日に配信。アルバムからのリード曲「Shibuya」を11月3日に先行配信。デビュー20周年アルバム『No Rain No Flower』を11月24日にリリース。
取材・文/河上いつ子
(月刊誌『ラジオ深夜便 』2022年8月号より)
購入・定期購読はこちら
6月号のおすすめ記事👇
▼マイトガイは永遠! 小林旭(俳優・歌手)
▼継続は力なり 海原はるか・かなた(漫才師)
▼人生は“まぁいいか”で機嫌よく 鈴木秀子(シスター)
▼気象予報士が読み解く名画の秘密 ほか