岡山県西部に位置する中(びっちゅう)地域。南は瀬戸内海、北は中国山地に抱かれています。宿場町としての面影を残す小田郡町(やかげちょう)を萬木善之リポーターが紹介します。

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岡山駅からはく​備​線せん​原ばら鉄道を乗り継ぎ約50分で、倉敷の奥座敷ともいわれている矢掛町(矢掛駅)に到着します。私の住む笠岡市からは路線バスで行くことができます。

江戸時代に参勤交代の宿場町として栄え、 “おもてなしの心”は今でも町の人々に受け継がれています。

▲矢掛宿の中ほどに位置する “旧矢掛本陣石井家”。

自然を楽しむ散策はもちろん、和菓子作り・備中神楽のお面の絵付けなど、体験型の観光も充実しています。

▲圀勝寺(こくしょうじ)の椿。町の天然記念物に指定されている 。4月中旬が見頃。

 

▲地元の伝統芸能「備中神楽」。1979年に国の重要無形民俗文化財に指定されている。(2019年撮影)

 

▲備中神楽で使用されているお面。

また、今年*3月下旬にオープンした「道の駅」は駅舎が商店街への入り口になっているという珍しい道の駅です。 コロナ禍が落ち着いたら、ぜひ初夏の山陽道へお出かけください。
*月刊『ラジオ深夜便』2021年5月号より)

 

▲3月28日にオープンした道の駅「山陽道やかげ宿」

 

▲宇内(うない)地区の星田川で乱舞するホタル。 5月下旬~6月上旬に宇内ホタル公園にて開催している「宇内ホタル観賞旬間」および「宇内ホタルまつり」は昨年より休止中*

*月刊『ラジオ深夜便』2021年5月号より)


萬木 善之まんき よしゆき)

フラワーアートディレクター。植物の可能性をさまざまな形にし、日々の生活に驚きと潤いを提案している。「日本列島くらしのたより」に出演中。

(月刊『ラジオ深夜便』2021年5月号より)