「アンパンマン」の生みの親である、やなせたかしと、その妻・小松のぶの夫婦をモデルに描く、2025年度前期の連続テレビ小説「あんぱん」。

このたび、戦時中に柳井たかし(北村匠海)と出会い、戦後に嵩とヒロイン・朝田のぶ(今田美桜)の人生に大きな影響を与える人物を演じる、新たな出演者が発表されました。


八木やぎしんすけ役 妻夫木聡
連続テレビ小説初出演

戦時中、柳井嵩(北村匠海)が所属することになる小倉連隊の上等兵。
軍隊になじめない嵩を気にかけ、折にふれ助け舟を出す。戦後、嵩と思わぬ再会を果たし、朝田のぶ(今田美桜)と嵩の人生に大きな影響を与えるようになる。

【妻夫木聡さんのコメント】
――やなせたかしさんの作品のイメージや好きなキャラクターは?
やはりアンパンマンの印象がとても強いです。子どもたちと共に、アンパンマンミュージアムには何度も足を運ばせていただいています。何のために生きるのか、人間にとって最大のテーマです。それを優しく強く心に投げかけてくれるのがアンパンマンだと思っています。

個人的には、正義と悪の心を持ってしまったロールパンナちゃんが好きです。自分の運命に翻弄されつつも、正しく生きようとするその姿は、まさに人間そのもの。ロールパンナちゃんのように強くありたいといつも思わされます。

――高知県の印象や思い出はありますか?
初めて仕事で高知に行ったときに食べたカツオのわら焼きがとてもおいしくて、改めて旅行しに行ったいい思い出があります。それ以来、よくカツオの藁焼きを取り寄せては家で楽しませてもらっています。


【制作統括/倉崎憲 チーフ・プロデューサーのコメント】

長年の念願がかないました。まだ新人の時、初めて演出したラジオドラマに主演で妻夫木さんにご出演していただいて以降、いつか次は連ドラでご一緒できる日を夢見ていました。一昨年の秋、ロサンゼルスで久々の再会を果たし、その場でご本人に「あんぱん」に出ていただきたいとありったけの思いをお伝えしました。

妻夫木さんに演じていただく八木信之介役は、戦地で嵩と出会い、戦後も長きに渡ってのぶと嵩に大きな影響を与えていくことになる人物です。厳しくもありながら、詩や文学を愛する一面も持ち、人間の本質と時代の流れを見抜き、嵩の詩を書く才能にも気付いて大きな流れを作っていくようになります。八木の登場でどのような物語の展開になっていくのか、楽しみにご覧いただけますと幸いです。


【あらすじ】
昭和のはじめ頃、高知の町中をものすごい勢いで走る少女がいました。「ハチキンおのぶ」こと朝田のぶ(今田美桜)です。一方、幼い時に父を病気で亡くした柳井嵩(北村匠海)は、伯父の家に引き取られ、転校先の学校でのぶに出会います。
戦争の足音が近づく頃、女子師範学校に通うのぶ。やがて戦争が始まり、嵩は出征。嵩は弟・ひろを戦争で亡くし、のぶも最愛の人を亡くしました。
のぶは戦争で全ての価値観が変わり、「何が正しいかは自分で見極めなければならない」と高知の新聞社に女性初の記者として就職。戦後、嵩も新聞社に入社し、2人は同じ雑誌の担当に。
のぶは嵩に「あなたも後から来なさいよ。先に東京に行って待っているわ」と告げ、新聞社を辞め上京。のぶを追いかけ上京した嵩と、六畳一間のオンボロアパートでの生活が始まります。「どんな環境でも楽しめるこの人と一緒にいたい」と2人は結婚。「手のひらを太陽に」「アンパンマン」が世に出るのは、まだ先のことです――。

2025年度前期 連続テレビ小説「あんぱん」

3月31日(月)放送スタート
毎週月曜~土曜 総合 午前8:00~8:15ほか

作:中園ミホ
音楽:井筒昭雄
主題歌:RADWIMPS「賜物」
語り:林田理沙アナウンサー
出演:今田美桜、北村匠海、加瀬亮、江口のりこ、河合優実、原菜乃華、細田佳央太、高橋文哉、中沢元紀/二宮和也、戸田菜穂、浅田美代子、吉田鋼太郎/竹野内豊、阿部サダヲ、妻夫木聡、松嶋菜々子 ほか
制作統括:倉崎憲
プロデューサー:中村周祐、舩田遼介、川口俊介
演出:柳川強、橋爪紳一朗、野口雄大、佐原裕貴、尾崎達哉

公式Xアカウント:@asadora_nhk
公式Instagramアカウント:@asadora_ak_nhk