2025年秋より放送開始の連続テレビ小説「ばけばけ」。
「怪談」を愛し、急速に西洋化が進む明治の日本の中で埋もれてきた名も無き人々の心の物語に光をあて、代弁者として語り紡いだ夫婦の物語です。
このたび、髙石あかりさん演じる主人公・松野トキが松江で出会い、ともにたくましく支えあう仲間と、トミー・バストウさん演じるヘブンを松江に導く地元の有力者など、「松江の人々」を演じるキャストが発表されました。
松江の人々
トキのお見合い相手/山根銀二郎役 寛一郎
連続テレビ小説初出演

【寛一郎さんのコメント】
個人的には、これまで時代劇に携わる機会が多かったのですが、明治時代を舞台にした作品は今回が初めてで、とても新鮮な気持ちで臨んでいます。
急速な近代化によって社会が混乱し、旧来の価値観を持つ人々との対立が際立った明治初期。
そんな時代の変化を見つめながら、主人公・トキが懸命に生き抜く姿が、楽しくもどこか切なさを秘めた、時代の空気を感じさせる物語となっており、脚本を大変楽しく読ませていただきました。
私が演じる役は、武士階級の没落によって貧しい家に生まれ、お見合い相手として主人公・トキに出会う人物です。
彼は誠意にあふれ、洞察力があり、周りへの配慮を忘れない澄んだ心の持ち主です。作品の一部になれるよう、頑張ります。
トキの幼なじみ/野津サワ役 円井わん
連続テレビ小説歴「虎に翼」

【円井わんさんのコメント】
トキの幼なじみ、サワを演じさせていただくことになりました。
誰かを思い、信念を背負い、トキともまっすぐに向かい合うたくましい人だと思います。
夢を追う中でその夢が時に仇となる部分も我々には少なからずあるはずで、その希望さえも絶望を生み、恨んでしまう日もある。
「ばけばけ」を通して、サワを通して、特別になんてなろうとしなくて良い。
あなたはあなたで、もうとっくにすばらしいのだからと伝えていきたいと思っています。
遊女/なみ役 さとうほなみ
連続テレビ小説歴 「まんぷく」

【さとうほなみさんのコメント】
脚本のふじきさんが「何も起きない物語を書いています」とコメントされていて、わたしはこのチームの中に入った途端、「いやそんなことない、めちゃめちゃ起きてる!!!」と思いました。
でも実際、自分自身に起きた大きいように感じる出来事って、案外ハタから見たらそうでもないことだったりするものです。
それが今回のキャラクターたちがドタバタと問題を起こすことで、愛らしく見える作品なんだなぁ、すごいや。
「ばけばけ」に出演させていただくことは、ひとつの夢でありました。
ありがたく楽しませていただきます!
島根県知事/江藤役 佐野史郎
連続テレビ小説初出演

【佐野史郎さんのコメント】
島根県知事役をとお声がけいただきワクワクするのと同時に、松江出身の俳優として責任の重さを感じています。松江では“ヘルンさん”と親しまれている小泉八雲とセツの二人を引き合わせた水先案内人でもあるのですから。
当時の知事であった籠手田安定は、前任が彦根の知事にあたる役職で彦根城を解体から守った人物。
朝ドラ出演は初めてですが、大河ドラマ「西郷どん」で彦根藩主、井伊直弼を務めたことも思い返され、浅からぬ因縁を感じています。
既発表 主人公/松野トキ役 髙石あかり
連続テレビ小説初出演

【新たな出演者発表を受けて、髙石あかりさんのコメント】
キャストの皆さんのお名前を拝見した時に驚きました。いつかご一緒出来たらとひそかに思っていた方々だったので、まさかこのような形で「ばけばけ」の世界を一緒に生きていけるなんて夢にも思っていませんでした。不思議で特別なご縁を感じています。
トキを支える身近な人たちがこのような方々で、トキとしても私としても本当に心強く、何より撮影が楽しみです!!
【制作統括・橋爪國臣さんのコメント】
寛一郎さんが演じる山根銀二郎は、トキのお見合い相手です。トキと同じように明治に時代が移り変わっていく中で没落していった士族の一人です。貧しく苦しい状況の中でも、まっすぐでピュアな心を持っている人物です。
寛一郎さんは、そんなまっすぐな思いを受け止め、より魅力的で立体的に表現していただけると思いオファーしました。トキと銀二郎のほほえましいやりとりが、とても楽しみです。
円井わんさんは、芝居力に魅了されました。キャラクターそのものをリアルに生きることができる方だと思います。何としても「ばけばけ」に出演していただきたいと思いました。サワはトキと似ているけどちょっと違う時代の壁に翻弄されていきます。二人が通じ合うときもあれば、そうでないときもあるでしょう。
円井さんが生きるサワの人生と、髙石さんのトキがすてきに交わることを期待しています。
さとうほなみさんは、これまでドラマや舞台などで拝見して、いつかは出演していただきたいと思っていました。なみは、もしかするとこのドラマの中で一番つらい境遇にあるかもしれません。でも、明るくたくましく生きています。
さとうほなみさんは、その明るさの中に、背負った業や、秘めた悲しみも表現できる方です。なみが深く愛せるキャラクターになると思います。
島根県知事・江藤は、島根を代表する俳優である佐野史郎さんに出演していただけることになりました。
佐野さんは、これまで小泉八雲の朗読を長年ライフワークとして続けてこられ、誰よりも八雲への愛をもっていらっしゃいます。意外なことに、朝ドラは初めてご出演だそうです。きっとセツと八雲が引き寄せてくれた縁なのだと思います。ヘブンを松江に呼び、郷土を愛する知事を、惜しみなく演じていただけると思っています。
この世はうらめしい。けど、すばらしい。
明治時代の松江。松野トキは、怪談話が好きな、ちょっと変わった女の子です。
松野家は上級士族の家系ですが、武士の時代が終わり、父が事業に乗り出すものの失敗。とても貧しい暮らしをすることになってしまいます。
世の中が目まぐるしく変わっていく中で、トキは時代に取り残されてしまった人々に囲まれて育ち、この生きにくい世の中をうらめしく思って過ごします。
極貧の生活が続き、どうしようもなくなったトキのもとに、ある仕事の話が舞い込んできます。
松江に新しくやってきた外国人英語教師の家の住み込み女中の仕事です。外国人が珍しい時代、世間からの偏見を受けることも覚悟の上で、トキは女中になることを決意します。その外国人教師はギリシャ出身のアイルランド人。
小さい頃に両親から見放されて育ち、親戚をたらい回しにされたあげく、アメリカに追いやられ、居場所を探し続けて日本に流れ着いたのでした。
トキは、初めは言葉が通じない苦労や文化の違いにも悩まされます。ところが、お互いの境遇が似ている事に気が付き、だんだんと心が通じるようになっていきます。しかも、2人とも怪談話が好きだったのです!
へんてこな人々に囲まれ、へんてこな2人が、夜な夜な怪談話を語り合うへんてこな暮らしが始まります――。
2025年度後期 連続テレビ小説「ばけばけ」
2025年秋 放送予定
作:ふじきみつ彦
出演:髙石あかり、トミー・バストウ
制作統括:橋爪國臣
プロデューサー:田島彰洋、鈴木航、田中陽児、川野秀昭
演出:村橋直樹、泉並敬眞、松岡一史
※2025年3月クランクイン予定