2026年に放送される大河ドラマ第65作目の「豊臣兄弟!」。
物語の主人公は、豊臣秀長(仲野太賀)。天下人・豊臣秀吉(池松壮亮)の弟である秀長は「もし秀長が長生きしていれば、豊臣家の天下は安泰だった」とまで言われた天下一の補佐役。天下統一という偉業を成し遂げた“豊臣兄弟”の奇跡を描く、夢と希望の下剋上サクセスストーリーだ。
今回、織田信長とお市そして徳川家康ら“ライバル武将たち”を演じる、7人の新たな出演者が発表されました。
天下一統を狙う孤高のカリスマ
織田信長/小栗旬
【小栗旬さんのコメント】
――今回、信長役のオファーを受けたときの率直なお気持ちを教えてください。
「鎌倉殿の13人」を終えてからまだ3年くらいの月日なので、このペースで改めて大河ドラマに出演するということは一度悩んだのですが、仲野太賀くんと池松壮亮くんが演じる豊臣兄弟を1番最初にそばで見ることが出来るということは、そんな気持ちよりも勝るものでした。
――織田信長という人物にどんな印象をお持ちでしょうか。
近年も様々な解釈が出てきているので、実際にどんな人物だったのかは、いつになっても謎ですが、それでもやはり秀吉や家康に与えた影響というのは、ものすごく大きなものがきっとあったと思いますし、カリスマ性を持った方だったのだろうなという印象を持っております。
――「豊臣兄弟!」出演にあたっての意気込みをお願いいたします。
期待に応えられるよう精一杯尽力します。
おぐり・しゅん
1982年生まれ、東京出身。98年、ドラマ「GTO」で連続ドラマに初のレギュラー出演。2020年、映画『罪の声』で日本アカデミー賞、優秀主演男優賞を受賞。大河ドラマ「八代将軍吉宗」「秀吉」「葵 徳川三代」「義経」「天地人」「八重の桜」「西郷どん」「どうする家康」、’22年「鎌倉殿の13人」では主演を務める。近作に、ドラマ「日本沈没-希望のひと-」、舞台『ジョン王』、映画『銀魂』シリーズ、『罪の声』『キングダム 大将軍の帰還』ほか。
波乱の生涯を歩む戦国ヒロイン
お市/宮﨑あおい
信長と同盟を結ぶ近江の浅井長政に嫁ぎ、茶々・初・江の三姉妹を生み育てるが、のちに兄と夫が対立することになる。
【宮﨑あおいさんのコメント】
――今回、お市役のオファーを受けたときの率直なお気持ちを教えてください。
大河ドラマ「豊臣兄弟!」が仲野太賀さんを中心として制作されると目にした時、“とても素敵な大河ドラマになるだろうな”と思っていました。そんな気持ちで眺めていた作品に自分も参加させていただけるとは……しかもお市の方を演じさせていただけること、とても光栄です。
信頼するスタッフの方がたくさんいる現場で、良い作品をお届けできるよう全力で向き合いたいと思っています。
――お市という人物に、どのような印象をお持ちでしょうか。また、台本をお読みになって、「豊臣兄弟!」におけるお市像をどう感じたか、どのように演じたいと思われたかなどがあれば、教えてください。
さまざまな作品でお市の方は描かれてきましたが、この「豊臣兄弟!」の中でどのようなお市を演じられるか、私自身まだ想像が追いついていないというのが正直なところです。
これから、衣装などが決まり脚本が出来上がってくる中で共演者の皆さんとセリフを交わしながら膨らませていく過程がとても楽しみです。
みやざき・あおい
1985年生まれ、東京出身。2002年公開の初主演『害虫』で第23回ナント三大陸映画祭コンペティション部門主演女優賞を受賞して以降、数々の賞を受賞。代表作に、連続テレビ小説「純情きらり」「あさが来た」、大河ドラマ「元禄繚乱」「篤姫」、「眩〜北斎の娘〜」、映画『EUREKA』『舟を編む』『怒り』など。近作に、映画『大名倒産』、夜ドラ「ユーミンストーリーズ」ほか。
豊臣兄弟の最強のライバル
徳川家康/松下洸平
【松下洸平さんのコメント】
――徳川家康役のオファーを受けたときの率直なお気持ちを教えてください。
お話を頂いた時は驚きと嬉しさとプレッシャーで一瞬頭が真っ白になりました。
これまで多くの方が演じられてきた役ですが、皆さんがきっと「まだ誰も見たことのない家康」を目指し役作りなさっていたのではないかと思います。
もちろん僕もその気概で挑みます。ですが、そもそも答えのない存在なので、楽しんでやれたらと思いますし素晴らしい共演者の皆様とご一緒出来るのをとても楽しみにしています!
――徳川家康という人物に、どのような印象をお持ちでしょうか。
「鳴かぬなら鳴くまで待とう時鳥」という言葉で示される徳川家康の人間性は、一見すると、民衆の言葉を聞きながら和平に努め、時代や地位に翻弄された数奇な印象もあります。けれど、日本史の中で最も有名な武将の一人であることは間違いないですし、そこに登り詰めるまでの過程には冷酷さや、残忍な面も多くあったのではないかと思います。ただ待つだけではない、狂乱の時代を生き抜いた多面的で、ゴツゴツとした家康を演じることができればと思います。
――「豊臣兄弟!」出演にあたっての意気込みをお願いいたします。
数々の作品で描かれてきた戦国時代に新しい風が吹く瞬間を、楽しく! ご覧いただければ嬉しいです。「家康、なるほど。その手があったか」と思っていただけるような表現を見つけられたらいいなと思っています。その手とは? 無論、まだ何も考えておりません……クランクインの日まで、作品のために、そして自分のためになることを学び蓄えておきます。
まつした・こうへい
1987年生まれ、東京出身。2008年にCDデビュー、翌年より俳優活動を開始。舞台『母と暮せば』、ミュージカル『スリル・ミー』などで高い評価を得る一方、連続テレビ小説「スカーレット」で大きな注目を集める。近作に、ドラマ「9ボーダー」、大河ドラマ「光る君へ」、「放課後カルテ」、映画『室井慎次 敗れざる者』『室井慎次 生き続ける者』など。
主君・織田信長を討った謎多き奸臣
明智光秀/要潤
【要潤さんのコメント】
――明智光秀役のオファーを受けたときの率直なお気持ちを教えてください。また、役柄説明をお読みになっての出演の意気込みも、あわせてお願いいたします。
とても光栄でした。大河ドラマでもしっかりと描かれて来た人物ですので、これまでに先人の皆様が演じて来た役者魂をしっかりと受け継いで全力で演じていきたいと思います。
――明智光秀にどのような印象をお持ちでしたか。
光秀は繊細で頭が切れる、奸臣の中でも武闘派というより頭脳派のような印象を受けております。
――要さんにとって 大河ドラマとは、どのような思いのあるドラマでしょうか。また、初の“戦国大河”出演にあたり、楽しみにしていることがあれば教えてください。
大河ドラマに出演する機会は俳優人生において決して多くは訪れないチャンスであり、まさに俳優としてこれまで活動してきた集大成を発揮できる現場だと思います。個人的には、これまで江戸から明治をテーマとした作品に参加させて頂きました。戦国大河は新しい挑戦となるので気を引き締めて頑張りたいと思います。
かなめ・じゅん
1981年生まれ、香川県出身。2001年、「仮面ライダーアギト」でデビュー。数々のドラマや映画のほか、大河ドラマ「龍馬伝」「花燃ゆ」「青天を衝け」、歴史番組「タイムスクープハンター」にも出演。近作に、連続テレビ小説「らんまん」、「TRUE COLORS」「プライベートバンカー」、映画『キングダム』シリーズ、『劇場版 TOKYO MER~走る緊急救命室~』『推しの子-The Final Act-』など。
秀吉の生涯の友であり出世争いのライバル
前田利家/大東駿介
【大東駿介さんのコメント】
――前田利家役のオファーを受けたときの率直なお気持ちを教えてください。
利家は歴史上の人物の中でも、個人的にゾクゾクするような凄いエピソードがたくさんあり、こんな男になりたい……! と思う人物です。畏れ多いですが、役者人生の中でこの身体を使って利家を体現出来ることに興奮しました。
――前田利家にどのような印象をお持ちでしたか。
若い頃は、ヤンチャな傾奇者で槍の名手。勇猛果敢で腕っぷしでのし上がり、大きな挫折を経験しても闘志を燃やし続け、人望と知性を育み時代を支えた立役者。男が憧れる漢という印象です。クラスの喧嘩の強いヤンキーだけど、実は勉強もできて凄く優しいみたいな。
――「豊臣兄弟!」出演にあたっての意気込みをお願いいたします。
タイトルに「!」があることから、きっと1年を通してたくさんの「!」のある作品になることだと思います。その中で、「!!!」な前田利家を演じたいです!!!
だいとう・しゅんすけ
1986年生まれ、大阪府出身。2005年、ドラマ「野ブタ。をプロデュース」でデビュー。主な出演作に、ドラマ「仮想儀礼」「あのクズを殴ってやりたいんだ」、連続テレビ小説「らんまん」、大河ドラマ「平清盛」「花燃ゆ」「いだてん〜東京オリムピック噺〜」、映画『37セカンズ』『劇場版アナウンサーたちの戦争』『罪と悪』『岸辺露伴は動かない 懺悔室』ほか。
義兄・信長に反旗を翻す
浅井長政/中島歩
【中島歩さんのコメント】
――浅井長政役のオファーを受けたときの率直なお気持ちを教えてください。
また、役柄説明をお読みになっての出演の意気込みも、あわせてお願いいたします。
今回の目標は、浅井長政を「歴史上の人物」としてではなく、血の通った一人の人間として表現することです。なので想像を絶してる場合ではなく、長政の境遇は自分にとってどんな状況なのかしっかり腑に落としながら臨みたいと思います。
――浅井長政について、どのような印象をお持ちでしたか。
浅井長政については読み方をずっと「あさい」長政だと思っていたほど無知だったので調べてみると、想像を絶する境遇に直面した人物でした。
なかじま・あゆむ
1988年生まれ、宮城県出身。2013年、舞台『黒蜥蜴』の雨宮潤一役を射止め俳優デビュー。2014年放送の連続テレビ小説「花子とアン」で注目を集める。大河ドラマ「青天を衝け」。近作に、ドラマ「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」「不適切にもほどがある!」「ユーミンストーリーズ 第1話『青春のリグレット』」「柚木さんちの四兄弟」、映画『ナミビアの砂漠』『敵』など。
兄弟の前に立ちはだかる大きな壁
柴田勝家/山口馬木也
【山口馬木也さんのコメント】
――柴田勝家役のオファーを受けたときの率直なお気持ちを教えてください。
また、役柄説明をお読みになっての出演の意気込みも、あわせてお願いいたします。
大河ドラマの出演はこれで5回目となりますが、参加出来る事自体が大変名誉な事だと思いますし、その中で自身にとっても憧れの武将の1人柴田勝家を演じることが出来る事に興奮してます。
――柴田勝家について、どのような印象をお持ちでしたか。
「鬼柴田」、「かかれ柴田」など数々の異名を持つ勇猛果敢な武士、その一方で部下からは親父殿と慕われ忠義も果たす。本当に魅力的な人物だと思います。
やまぐち・まきや
1973年生まれ、岡山県出身。98年、日中合作映画『戦場に咲く花』で俳優デビュー。映画『雨あがる』『告白』『悪の教典』などに出演。さらに大河ドラマ「北条時宗」「八重の桜」「麒麟がくる」「鎌倉殿の13人」、時代劇「水戸黄門」「剣客商売」に出演するなど、さまざまな分野で活動を続けている。近年の舞台出演には『るろうに剣心 京都編』『巌流島』などがある。去年、初主演を務めた映画『侍タイムスリッパー』が大ヒットを記録。第67回ブルーリボン賞主演男優賞、第48回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞した。
2026年 大河ドラマ「豊臣兄弟!」
2026年1月スタート 毎週日曜 総合 午後8:00~8:45ほか
尾張中村の貧しい農家に生まれた小一郎(のちの豊臣秀長)は、田畑を耕し土と共に生きる暮らしに満足しながら、平穏な日々をすごしていた。ある日、音信不通の兄・木下藤吉郎(のちの豊臣秀吉)が意気揚々と姿を見せる。若き戦国武将・織田信長に仕官して大出世を目指しており、小一郎に自分の家来になって欲しいと頼み込む。
強引な兄の誘いに巻き込まれる形で武士への転身を余儀なくされた小一郎は、母と姉妹を残し生まれ故郷の中村をあとにする。藤吉郎とともに城下町の清州に出てきた小一郎は主君・信長と運命的な出会いを果たす。その他、信長のもとで野心を燃やす若き家来たちなど、その後の木下兄弟の運命を左右する人物との刺激的な出会いの数々――。
そして、ついに「桶狭間の戦い」の火ぶたが切られる。信長の奇跡の大勝利に、武士として生きていく覚悟を決めた小一郎だが、それはピンチと苦労の連続の始まりだった――。
天下布武への道をひた走る信長のもと、メキメキと頭角をあらわしていく兄・木下藤吉郎。その天才的といわれる武功の数々を実現せしめたのが、弟・小一郎の知恵と勇気、そして持ち前の「調整力」だった。
目の前に立ちはだかるハードミッションを絶妙のコンビネーションで次々とクリアしていく木下兄弟。やがて小一郎は兄とともに、万民が笑って暮らせる太平の世を作るという夢を抱き始める。
戦国乱世を舞台に、熱い兄弟が夢と希望を胸に突っ走る、奇跡の下剋上サクセスストーリー!
作:八津弘幸
時代考証:黒田基樹、柴裕之
制作統括:松川博敬、堀内裕介
プロデューサー:高橋優香子、舟橋哲男、吉岡和彦(展開・プロモーション)
演出:渡邊良雄、渡辺哲也