ドラマの出演者やスタッフが「この回のあの人、あのシーン」について語ったコメントを不定期で配信するコーナー。今回は、蔦屋重三郎役の横浜流星さん、花の井役の小芝風花さんから!
横浜流星さんの第3回振り返り
——登場人物の“忘八”の親父たちが個性的で、例えば駿河屋(高橋克実)から叱責される場面がたびたびありますが、いかがですか?
蔦重が忘八のメンバーに会いに行って意見を言うシーンがいくつかあるのですが、自分が脚本を読んだときに想像していたピリピリした雰囲気とはいい意味で違いました。あの人たちには、厳しさの中に優しさを感じるんです。
だから、大きな「圧」を受けていても、彼らの心の中に優しさ、愛があることもわかっているから、蔦重も自由にものが言えているのかな、と。そこは最初に想像したものと実際に現場で演じた印象が違っていて、そういうことが起きるのが作品作りの醍醐味で、楽しいと思いました。
注:忘八=八つの徳(仁義礼智忠信孝悌)を忘れた外道のこと。ドラマ内では女郎屋の主人たちを指す。
小芝風花さんの第3回振り返り
──花の井は、本を読んでいるシーンが多いですね
花魁は吉原から出られないので、外の世界を知らない、知ることができない。唯一読書しているときが、自分の世界の外に出られる時間のような気がします。本の内容が作り話でもなんでもよくて、現実ではない世界に浸れるのではないでしょうか。だから、花の井はあんなに本が好きなのかな、と思いながら演じてます。