2025年の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」の放送がいよいよスタートしました!もうご覧になりましたか?
主人公は“江戸のメディア王”として時代の寵児となった快男児・蔦屋重三郎。喜多川歌麿や葛飾北斎を見いだし、あの東洲斎写楽を世に送り出した、今でいう「敏腕プロデューサー」です。数々の偉業を成し遂げながら、これまであまり語られてこなかったその人物の魅力とは……?
NHK放送博物館で行われている大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」展では、本作で描かれるキャラクター像や美術セットの話まで、ドラマの魅力をより深く知ることができます。
パネル展示で、まずはドラマの雰囲気をつかんで
18世紀後半の江戸時代が大河ドラマで描かれるのは初めて! “片田舎”だった関東平野に幕府が開かれてから150年ほど、人口も100万を超え、戦のない中、独自の文化が生まれ、発展していった時期にあたります。
1階のロビーには、そんな時代のドラマをより理解する助けになる番組紹介パネルが展示されています。あらすじや登場人物紹介、そして脚本家・森下佳子さんのインタビュー記事まで、読みごたえたっぷりの内容です。ここでまず、描かれる時代とドラマの雰囲気をつかんでください。
出演者のサイン色紙がずらり!
隣には、出演者の直筆サイン色紙がずらり!
出演者を身近に感じられる貴重な展示で、毎年人気のコーナーです。添えられた一言コメントは、演じるドラマのキャラクターとも重なっていて、今後の展開を想像しながらじっくりご覧ください。※写真・動画撮影は禁止です。
階段上には輝く衣装が!
パネルの左手、中2階へと繋がる階段上では、出演者の衣装を展示しています。
主人公、蔦重は吉原で生まれ育っていることもあって、花魁の煌びやかな衣装なども展示される予定です。
主演・横浜流星さんのインタビュー映像も
放送博物館4階の企画展示室にも、見どころがたくさん!
4階会場の入り口、右手にあるモニターでは、主演・横浜流星さんのスペシャルインタビューを放映しています。主人公「蔦屋重三郎」の魅力など、ここでしか聞けないお話をたっぷりと語ってもらいました。
ドラマのオープニング映像の上映もあります。“細見”をモチーフにしたあの魅力的なオープニング映像をじっくり見ることができますよ。ジョン・グラムさん作曲、NHK交響楽団演奏の、荘厳なオープニングテーマが展示会場に花を添えます。※動画は写真・動画撮影禁止です。
会場奥には高さ約2メートルの大型写真展示が登場します。大きなシーン写真を目の前にすると、思わずドラマの世界へ引き込まれてしまうような気分に。
江戸時代の街並みを再現 美術セットのヒミツ
ドラマを彩る美術セットにも、たくさんのこだわりが詰まっています。ドラマでは、江戸の街並みや主人公たちが居住する家の中など、当時の様子を忠実に再現しています。会場では実際に美術チームが制作したイメージスケッチ画などを展示。これを見てからドラマを見返すと、より細部まで楽しめるでしょう。
史実紹介のコーナーで江戸の版元・蔦屋重三郎を知る
さらに、ドラマをより深く理解できるように主人公「蔦屋重三郎」の生涯、そして彼を取り巻く時代背景をまとめたパネルを展示しています。「蔦重」として愛された彼はどんな人生を送ったのか? その歴史をたどってみましょう。
また、ドラマの小道具としてカギを握るのはやっぱり「本」や「絵」です。蔦重が出版業を営むきっかけとなった「吉原細見」や「錦絵」、そして番組台本なども展示しています。
写真撮影コーナーは「九郎助稲荷」
ドラマ冒頭シーンで火の手が迫る中、逃げる蔦重が背負っていたお社が、この「九郎助稲荷」。語りを務める綾瀬はるかさんは九郎助稲荷のお稲荷さんでした。この神社はこの後もたびたび登場するドラマ上重要なアイテムです。
会場にはこの「九郎助稲荷」を再現しました。蔦重になりきってシーンを演じてみるもよし、お悩み相談するもよし。ぜひ一緒に記念撮影してみてください!
出口付近には、番組や出演者への応援メッセージを記入していただけるコーナーも設けています。今年は絵馬型のカードをご用意しました。ぜひキャストやスタッフのみなさんに向けたメッセージをお寄せください。
いよいよスタートした大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」。
展示会にお越しになって蔦重の世界を身近に感じていただき、今年1年、大河ドラマをさらにさらにご堪能いただけましたならば「ありがた山の寒がらす~にございます!」。
(取材・文/NHK財団 展開・広報事業部 屋仁美)
大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」展
会期:2025年2月24日(月・振休)まで
午前9:30~午後4:30 (月曜休館 2月24日は開館で翌火曜日が休館)
会場:NHK放送博物館(東京都港区愛宕2-1-1)
(NHK放送博物館公式サイト※ステラnetを離れます)
主催:NHK
入場無料