「アンパンマン」の生みの親である、やなせたかしと、その妻・小松暢の夫婦をモデルに描く、2025年度前期の連続テレビ小説「あんぱん」。
今田美桜さんが演じる主人公・朝田のぶとともに高知で暮らす、朝田家の人々を演じるキャストが発表されました。
のぶの祖父/朝田釜次役 吉田鋼太郎 連続テレビ小説出演歴 「花子とアン」
「朝田石材店」三代目で、その道一筋の石工。手先は器用だが、人への接し方は不器用。
【吉田鋼太郎さんのコメント】
――釜次の印象と、演じるにあたっての意気込みをお聞かせください。
非常に重要な役をいただき、責任の重さと同時に大いなるやり甲斐を感じています。どうすれば自分なりの血の通わせ方が出来るのか、生き生きとした人物像になるのか、模索中です。
――過去の連続テレビ小説出演の際の思い出をお聞かせください。
「花子とアン」に出演させていただきました。脚本の中園(ミホ)さんに素晴らしい役を書いていただき、又朝ドラ初出演という事もあり、無我夢中だった覚えがありますが、監督、共演者の方々に引っ張ってもらって最高に充実した時間を過ごさせていただきました。
――やなせたかしさんの作品のイメージは? 好きなキャラクターがあれば教えてください。
今まさに3歳の娘がアンパンマンに夢中です。悪役でも憎みきれないばいきんまんが親子共に大好きです。
――高知の印象や、高知にまつわる思い出はありますか?
カツオのたたきが大好物で、高知でいただいたカツオは正に絶品で、東京で食べる物とこれ程までに違うのかと驚きました。あれ以来あのカツオを超えるカツオに出会っていません。 もし高知ロケがあるなら、カツオ毎日食べたいです。
のぶの祖母/朝田くら役 浅田美代子 連続テレビ小説出演歴 「さくら」「花子とアン」
釜次とともに「朝田石材店」を支えてきた“くらばあ”。おっとりしていて、ややとぼけている。
【浅田美代子さんのコメント】
――くらの印象と、演じるにあたっての意気込みをお聞かせください。
おばあちゃんというより、子供っぽくて茶目っけのある人。堅苦しい。ではなく明るい。演じるのがとても楽しみです。面白がって、楽しく演じたいと思っています。
――過去の連続テレビ小説出演の際の思い出をお聞かせください。
「さくら」(2002年放送)は母の死からすぐだったのですが、亡き佐々木すみ江さんに仲良くしていただき、本当に助けてもらいました(役では嫁姑で仲が悪い)。
「花子とアン」(2014年放送)は、主演の吉高由里子さんが場を明るくしてくれて、とても楽しい現場でした。
――やなせたかしさんの作品のイメージは? 好きなキャラクターがあれば教えてください。
やはりアンパンマンかな。
ジャムおじさん、ばいきんまんも。
――高知の印象や、高知にまつわる思い出はありますか?
大自然に囲まれ それが壊されていない。
四万十川など素敵な所が。
私の友人も高知出身の“はちきん”です。
釜次の弟子/原豪役 細田佳央太 連続テレビ小説初出演
釜次のことを尊敬してやまない、若き石工。朝田家の一部屋に住まわせてもらっている。
【細田佳央太さんのコメント】
――豪の印象と、演じるにあたっての意気込みをお聞かせください。
豪は決して口数が多い子ではありません。そういう意味では、賑やかな朝田家とは対照的に見えるかもしれませんが、彼自身の心はしっかりと動いています。だからこそ、彼自身が持つ朝田家への愛情や、その時に抱いた感情を丁寧に表現することができるよう精一杯努められればと思います。
また、時間が経ち、年齢を重ねてからの豪は人としての可愛らしさが出る場面もあるので、豪の人としての魅力を余すことなく伝えられるよう頑張ります。
――連続テレビ小説は初出演ですが、“朝ドラ”の印象は?
「通勤や通学の前に朝から元気を貰える」ことが朝ドラの印象であり、魅力的な点でもあると感じています。初めての朝ドラに緊張はしていますが、観てくださる方々にちゃんと元気を与えられるよう、日々の撮影も楽しむことができればと思っています。
――やなせたかしさんの作品のイメージは? 好きなキャラクターがあれば教えてください。
僕自身は幼い頃にヒーローというものに憧れることはなかったのですが、それでも「アンパンマン」だけは観ていました。格好良いから、という理由ではなく作品の中に込められている優しさや温かさみたいなものを、子どもながらに感じていて……子どもから大人まで、幅広い年齢層の人が観ても、根っこに届く魅力が変わらないところが、やなせさんが作る作品のイメージです。
――高知の印象や、高知にまつわる思い出はありますか?
小学校の頃に撮影で一度だけお邪魔したことがあり、僕自身それが初めて飛行機に乗ったタイミングでもあったので、よく覚えています。その時も土佐弁での台詞があったので、「あんぱん」の台本を読んでいる時も方言に対する距離感はなく、撮影で再び行けることをうれしく思っています。
<既発表>ヒロイン 朝田のぶ役 今田美桜
【今田美桜さんのコメント】
こんなにも豪華で心強い方々と一緒に「あんぱん」という大きな作品を作れることを光栄に思います。素敵なみなさんの中に朝田のぶとしてどんな自分がいるのか今からワクワクしております!
きっと楽しいばかりではなく、悩む瞬間もあるかもしれませんが、たくさん頼りながら、時には頼ってもらえる時が少しでもあるといいなと思いながら、賑やかな朝田家を皆さんにお届けしたいです。この皆さんと1年を共に過ごせることを日々噛み締めながら撮影期間を全力で楽しみたいと思います! お楽しみに!!!!
『来年の朝ドラ「あんぱん」ヒロインの家族キャスト発表!① 加瀬亮、江口のり子、河合優実、原菜乃華メッセージ』はこちら
「起用にあたって」制作統括・倉崎憲
今田美桜さん、北村匠海さんに続き、錚々たるキャストの皆さんにお集まりいただきました。
長年グローバルにご活躍されていて、各地を飛び回る父役に重なった加瀬亮さん。母として、はちきんっぷりを披露してくれそうな江口のりこさん。
河合優実さんと原菜乃華さんはヒロインオーディションにもご参加いただき、圧倒的な芝居力と天真爛漫さで、次女と三女のキャラにピッタリだと感じオファーさせていただきました。
掛け合いが今から楽しみな吉田鋼太郎さんと浅田美代子さんの祖父母コンビ。
寡黙だが胸には秘めたる想いを持つ職人役に、話していてもまっすぐで誠実な細田佳央太さん。
撮影開始はもう少し先ですが、この多彩なキャストの皆さんが登場する朝田家の撮影がすでに楽しみですし、今後もまだまだ新たな発表が続いていきますので、「あんぱん」をどうぞご期待下さい!
昭和のはじめ頃、高知の町中をものすごい勢いで走る少女がいました。「ハチキンおのぶ」こと、朝田のぶ(今田美桜)です。一方、幼い時に父を病気で亡くした柳井嵩(北村匠海)は、伯父の家に引き取られ、転校先の学校でのぶに出会います。
戦争の足音が近づく頃、女子師範学校に通っていたのぶは周りと同様に、妄信的な軍国少女になっていました。やがて戦争が始まり、嵩は出征。嵩は弟・千尋を戦争で亡くし、のぶも最愛の人を亡くしました。
のぶは戦争で全ての価値観が変わり、「何が正しいかは自分で見極めなければならない」と高知の新聞社に女性初の記者として就職。戦後、クズ拾いの仕事を辞めた嵩が新聞社に入社してきて、2人は同じ雑誌の担当に。嵩は東京で漫画家を目指したい気持ちがありつつも、生活していけるか不安でした。
のぶはそんな嵩に「あなたも後から来なさいよ。先に東京に行って待っているわ」と告げ、新聞社を辞め上京。のぶを追いかけ上京した嵩と、六畳一間のオンボロアパートでの生活が始まります。お風呂はなくトイレは共同。天井には穴があき、雨の日は傘をさして入らなければいけないが、晴れた夜には星が見える。そんな暮らしをおもしろがり、「どんな環境でも楽しめるこの人と一緒にいたい」と2人は結婚。『手のひらを太陽に』『アンパンマン』が世に出るのは、まだ先のことです――。
2025年度前期 連続テレビ小説「あんぱん」
2025年春放送スタート
作:中園ミホ
制作統括:倉崎憲
プロデューサー:中村周祐、舩田遼介、川口俊介
演出:柳川強、橋爪紳一朗、野口雄大ほか