ど~~ん! パッ!
花火といえば、夏の風物詩。ゆかた着て、綿アメやリンゴアメなんぞなめながら・・というイッパンジョーシキを覆しちゃう花火大会があるらしい。なんと、真冬に、しかも雪国山形で花火があがるというではないですか!?
さあ、あと少しでお正月ですねえ~、という暮れも押し迫った時期に、さくらんぼの産地として知られる山形県寒河江市役所の方から私、お電話いただきました。
「あのお、今度、花火大会やるんで、NHK財団さん、動画を撮ってくれませんかっス?」(お国言葉で「ス」をつけると丁寧な表現になるそう)
「え?いま冬ですけど?」
「まあ、よっぽど雪ひどくなければやるので、あと、ほかの市内の名所も動画用に撮影してください」
「はあ、、、、」
ということで、雪がじゃんじゃん降っているらしい北の地に行ってきました!
まずは、駅弁を買い込んで東京駅で山形新幹線「つばさ」に乗ります。2時間40分ほどで山形駅着。左沢線に乗り換えて、
左右の車窓には、水墨画のように黒と白に彩られた雪山が連なっています。
目的地である寒河江駅まで、あっという間の30分。
さあ、撮影スタートです。
動画カメラマンの横で、私がスマホで撮った写真をご覧ください♪
合わせて現地の様子をお伝えします。
雪に覆われた美しい景色がひろがります。
写真は、寒河江の名産のひとつ、「柿」。
パウダースノー♪
スキー大好きカメラマンK氏が「こんな雪でスキーしたあい!」とこぼすことしきり。
寒河江名物さくらんぼをモチーフとした橋の欄干で。
今回の撮影はモデルさんもいっしょ。
カメラマンのK氏は“エモい”動画を得意とし、海外を中心に、これまで様々な場所で観光用動画や写真を撮影しています。
開山1300年、史跡の広さが東京ドーム10個分の巨大祈祷寺院、慈恩寺。
写真は「三重塔」。
ここには以前、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のNHK広報パンフレットの取材で訪れたことがあります(寒河江市は大江広元のゆかりの地)。そのときは夏でしたが、今回はがらっと違った雰囲気です。雪の中のたたずまいも素敵じゃないですか? 神秘的で、凛としたその姿に見惚れてしまいました。
次は冷えた体にうれしい「足湯」です。
寒い中がんばってくれているモデルさんも思わず「ほっ」。
さて、さて、日も暮れたし、
いよいよ花火大会&イルミネーションの撮影です!行ってみよ~~。
会場は最上川のほとりにある「最上川ふるさと総合公園」。
おーっこれか! 辺り一面にきらめくイルミネーションが目に飛び込んできます。
みなさん、“映え”写真撮れますよっ!
フォトスポットもたくさん。
さあ、はじまりました花火大会
おー、(写真ではわかりづらいかもですが)雪と花火!! はじめて見た!
イルミネーションと花火、そして雪のコラボが幻想的です。
しかも、観覧する場所と花火を打ち上げる場所までの距離が本当に近いので
花火が打ちあがる、まさにその瞬間が見える。これは贅沢だ~~。
寒河江市役所、さくらんぼ観光課・小野誠さんは「イルミネーションや冬の花火については、市民のみなさまから、“感動した”、“イルミネーションを見に何度も通っている”など、好評をいただいています」と話しています。
花火とイルミネーション、弊財団が制作した動画でお楽しみください♪
<「やまがた音と光のファンタジア」(公式X)>
こんばんは✨
— やまがた音と光のファンタジア (@yamafan0237) January 18, 2024
雪も降って、ようやく冬っぽい感じになってきましたね❄️
さて、先日の7日の花火のときの映像をみなさんにおすそ分け⛄️
お越しいただけなかった方にもちょっとだけやまファン気分に😄
やまファンは2月12日(月)まで点灯しています✨
ご来場お待ちしております🙇#やまファン pic.twitter.com/p76ZPKpUgj
<おまけ>
花火大会を後にして…。
さて、次はお待ちかね(笑)、グルメ紹介の撮影です!
寒河江といえば、創業昭和30年の焼き鳥屋さん。
丁寧に炭をおこします。
“焼き鳥屋さん”といっても、豚肉、つまり“焼き豚”? が人気だったりします。店内にいい匂いが充満してきました。
ひとあたりの柔らかさと、手元を見つめる眼差しが印象的なご主人、皿谷啓一さん、84歳。30年以上、この店で市民や観光客の舌をうならせてきました。
1本、1本、丹念に時間をかけて焼き上げます。
撮影のあと、スタッフみんなでおいしくいただきました。
しっかりとした濃厚な味と、柔らかな食感がくせになりそう…。
ごちそうさまでした。また食べに来たいです。
さてさて、宿で温泉入って、寝ますか~~。
寒い日の温泉は気持ちいいですよね!
冬の花火大会とイルミネーションや、市内各所の紹介をする動画は、今後、各SNSで順次公開されるほか、寒河江市のインバウンド対策などに使われます。
山形県は台湾からのお客さんも多いそう。
寒河江市も「四季を通じて、さくらんぼ、ぶどう、いちごなど、旬の果物が味わえます。慈恩寺などの歴史も楽しめますし、ぜひ、海外の人にも寒河江の魅力を知ってほしいですね」(さくらんぼ観光課・小野さん)と期待を寄せています。
幻想的な雪の風景が広がる冬の寒河江も本当に素敵です。そして、何よりも人が優しい。
あたたかな山形弁にも癒やされます。
今度はプライベートで名物「芋煮会」にも参加したいなあ。
ぜひ、みなさんもでかけてみてはいかがでしょうか。
文・写真 NHK財団 観光誘致向け動画制作担当:平岡大典