NHK放送博物館では、1月16日(火)~1月28日(日)の休館日を除く12日間、NHK放送技術研究所(技研)で開発した最新の技術4点を展示しています。その見どころをご紹介します。
① 最新の“見る”技術「ARで楽しむ未来のテレビ視聴」
リビングの壁から先をバーチャル空間に置き換えることでリビングが広がったかのような空間を作り、3次元映像を表示します。壁の内側にある実空間はそのまま見えているため、同じコンテンツを一緒に視聴することや、日常生活をしながら没入体験をできることが特徴です。
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VRゴーグルを装着すると、まるでバーチャル空間のテレビ画面から目の前でダンサーがパフォーマンスしているように見えます。体験した方からは「将来、バーチャル空間でこのようにテレビを見られると楽しそうですね」という声が多く聞かれました。将来的にはバーチャル空間の中で遠方にいる家族や友人とも一緒にコンテンツを楽しむこともできるようになります。
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② 最新の“3D"技術「携帯型インタラクティブ3Dディスプレー」
スマートフォンなどの携帯型のディスプレーでさまざまな方向から3D映像をみることができるシステムです。視聴者の手元の携帯端末で視点位置や操作の情報を取得し、それに応じた3D映像を見ることができます。現在の携帯端末の処理能力ではリアルタイムでの要素画像*生成が難しいため、本システムでは高性能なコンピューターを用いています。
*…被写体からさまざまな方向に広がる光線群を記録した画像
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③ 最新の“映す"技術「伸縮可能なディスプレー」
ドーム型のディスプレーなどさまざまな形状に変形できるディスプレーを目指した技術です。没入感・臨場感のあるコンテンツが楽しめるようになります。
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これは、柔軟なゴム基板を用いた伸縮可能なLEDディスプレーです。ディスプレーを構成する各画素を伸縮配線で接続することで、自由に伸縮させることができます。ドーム型などさまざまな形状に変えたり、肌に張り付けて映像を表示するディスプレーの実現に向けた最新の技術です。
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お客様からは「将来、いろいろな形状のテレビができそうで、楽しみですね」と感想を頂きました。
④ 最新の“伝える"技術「手話CG」
気象庁が発表する気象電文をもとに、各地の最新の気象情報を伝える手話CGを自動生成します。気象電文から手話の表現を生成する技術と、その手話表現をCGで表現するCG生成技術で実現しています。
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NHKの「天気・防災 手話CG」のホームページで毎日の気象情報を手話で伝える技術として使われています。
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お客様からは、「気象情報を手話CGですぐに伝えることができることは役に立ちますね」というコメントを多くいただきました。
今回展示された最新の技術は、NHK放送技術研究所が研究開発に取り組んでいるものです。これまでも技研は衛星放送やハイビジョン、8Kなど新しい放送メディアの創造をリードし、番組制作技術の高度化にも貢献しています。
今後も放送博物館では、新しい放送技術を紹介していきたいと思います。みなさまのご来館をぜひお待ちしております。
(監修 NHK財団 社会貢献事業部 石井啓二)