松尾剛アナも講師に!NHK財団の「企業・自治体・大学生」向けの研修で“伝える力”を磨きませんか?の画像

NHK財団ではさまざまな研修事業を行っています。このうち「ことばコミュニケーションセンター」が主催している研修は、東京都世田谷区砧にある放送研修センターを中心に、全国各地でも、講師を送るなどして行っています。担当するのはNHKで長年仕事をしてきたベテランアナウンサーばかり。この夏からは講師陣に松尾剛アナが加わりました。

2023年夏――――NHKの松尾剛アナウンサーがテレビの画面から消えた!

と、ちょっとした話題になりました。30年近いキャリアで、「サンデー・サタデースポーツ」「おはよう日本」「シブ5時」のキャスターなど様々なジャンルの番組を担当してきたNHKの看板アナウンサーの一人です。

直前まで、NHK広島放送局が平日午後6時10分から放送しているニュース番組「お好みワイドひろしま」のキャスターとして毎日のように放送に出ていたし、G7広島サミットのキャスターも担当していたのに、急に画面で見ることがなくなりました。

「民放に移籍するんじゃない?」とか「何かマズいことがあったんじゃないか」とか、ネットを騒がせていたのは本人も知っていましたが……
「松尾アナこんなところにいました!」
 


NHK財団で研修の講師を担当しています

松尾アナウンサーはNHK財団で7月から企業研修、学生向けセミナーなどで講師として活躍しています。
アナウンサーとしては30年のキャリアがありますが、研修の仕事は初めて。覚えることは山ほどあります。

「机を並べて、ビデオのセッティングも自分で」

この財団の研修、よく言えば手作り感満載でアットホーム、悪く言うと……(いや、皆までは言いますまい)つまり、一から十まで「ひとりでできるもん!」なのです。

「これまでやってきた放送は、ディレクター、記者、カメラマンなどいろいろな職種のプロとのチームプレーなので、アナウンサーとしては“どうやって視聴者に伝えるか”に集中していればよかったんですけどね。ここでの仕事は資料作りはもちろん、場所案内のポスターを研修所の壁に張ったり、研修室の鍵を開けたり、ぜ~んぶ自分でやることになります。もちろん先輩方に手伝ってもらってですが……」
ベテランアナウンサーは“新人”として頑張っています!。

目の前の受講生とのやり取りも刺激的
「手本を見せてください」と言われてドキドキしながら原稿を読む

――研修講師の面白いところはどんなところですか?

「目の前に受講生がいて、レスポンスがダイレクトに伝わってくることです。放送では視聴者の反応がすぐには分からないことがほとんどなので、目の前の受講生が納得していないとき、表情に出るのが新鮮です。すぐに別の言い方を考えて、受講生が納得してくれるまで、いろいろ工夫します」

「この間は、“お手本をやって見せてください!“と言われて、10人くらいの研修生たちの前で、いわゆる“自己紹介”をしたんですが……初めての経験だったので、いや~な汗をかきました(笑)」

研修を担当して、初めて体験した感情もありました

「週に1回、数えるほどしか会っていないのに、自分で教えた人たちには“上手くなってほしい“と思うんです。教え子、って感じですかね。新しい感覚でした」

「28年間のNHKアナウンサー人生で、3分の2は番組キャスターとして過ごしました。『自分にできることはすべてやり切った』というつもりでいたんですが、最近気づいたことがあります。それは、結局、放送も研修も、大切なのは“伝える”ってことなんですよね」

「28年のアナウンサー経験を生かしての講師」

これまでに身につけたアナウンサーの技術を、もう一度見つめ直し、それを必要とする人に伝えていきたい……松尾アナも奮闘しています。 

研修に興味のある方は、こちらNHK財団放送研修センター / 話し方を学ぶ 企業・自治体 研修 教育現場を応援 (nhk-cti.jp)をご覧ください。
経験豊富なアナウンサーたちがお待ちしています。

(NHK財団 廣田直敬)