大手通販会社ジャパネットたかた(本社・長崎県佐世保市)の創業者・髙田明さん(74歳)は、長年、社長を務めながら、通販番組の司会者として活躍。また地方からの情報発信にこだわり、社長退任後は地域のプロサッカーチームの運営などにも携わってきました。髙田さんに、これまでの人生や「伝えることの大切さ」について伺います。
聞き手/黒氏康博


故郷・長崎から発信し続けたい

――出身地の長崎県で会社を立ち上げ、退任後も長崎のプロサッカーチームの経営再建を引き受けるなどの活動をされていますが、やはり故郷への愛着は大きいのでしょうか。

髙田 長崎へのこだわりは当然あります。たくさんの思い出がありますし、どこへ行っても故郷は故郷。やっぱり長崎を発信地として世の中のために何かやりたいという思いは強いですね。

――2017(平成29)年にJリーグV・ファーレン長崎の運営に携わったときも、約7か月でJ1に昇格させました。

髙田 あれは私の力じゃなくて、選手をはじめ皆さんのパワーが結集したからです。皆と一緒に応援して、終わったらもう笑顔、笑顔。やっぱりスポーツはソフトとしての力がありますね。(中略)

――髙田さんはいつも「伝えないと伝わらない」とおっしゃっています。

髙田 はい。伝えるということでいちばん陥りがちなのが、「伝えたつもりで伝わっていない」ということ。では「伝わった」というのはどういうことかというと、それで何か変化が起きたか、です。
ありがちなのが、何の変化も起きていないのに、言葉で言っただけで「伝えた」と思い込んでしまうこと。大事なのは、「伝えた」という思いより、「伝わったあとの変化」なんです。……
※この記事は2023年5月31日放送「“伝える力”で地方から情報発信」を再構成したものです。

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