コロナ禍でそれまでの運動習慣が途切れてしまったという方も多いのでは? わざわざ運動しに行かなくても、日常生活に少し動きを足すだけで筋力アップは図れます。東北福祉大学特任教授で、高齢者の健康づくりを支援している鈴木玲子さんが、簡単にできる運動を紹介します。
聞き手/佐治真規子
●日常生活で動くことが大切
──長く続いたコロナ禍の影響で、体力や筋力が衰えてしまった方も少なくないと思います。
鈴木 シニア世代で言いますと、コロナ禍前に毎週運動教室に通っていた方に筋力低下が多く見られます。教室の休止とともに外出する機会も減ってしまったんですね。一方、運動教室は月に1回くらいでも、散歩や掃除、洗濯、料理など、常に体を動かしていた方はあまり体力が落ちていません。日常生活でのこまめな動きが、体力維持に大きく関わっているのです。
運動の機会が失われて家に閉じこもりがちになると、心まで沈んでしまいます。特にシニア世代は気持ちが落ち込むと体も動かなくなってしまうので注意しましょう。
●長続きする運動を知っておく
──運動と思うと気負ってしまうのですが、簡単にできることはあるでしょうか。
鈴木 ジムに行ったり、走ったり、しっかりウォーキングするのが運動だというイメージがあると思います。ですが、洗濯物をいつもより大きな動作で干す、台所に立ちながら片足を上げるなど、ちょっとした積み重ねがとても大切なんです。例えば……。
続きは月刊誌『ラジオ深夜便』8月号をご覧ください。
※この記事は2023年4月12・19・26日放送「“筋活”でロコモ予防」を再構成したものです。
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