東京渋谷にあるNHKホールは、NHKの公開番組やNHK交響楽団定期演奏会をはじめ、幅広いジャンルのコンサート、オペラやバレエなど多種多様な催し物を開催する多目的ホールです。1973年6月20日に開館して以来、このほど、開館50周年を迎えました。
開館以来、幅広い年代のお客様にご来場いただき、今年6月末までの総入場者は、およそ3255万人を数えます。
NHKホールは、地上5階、地下2階建て、建築面積が約7000㎡、客席数は1階から3階まで合わせて最大3601席の大規模なホールです。舞台の広さについては、中央部分のメインステージは幅が25m、奥行が20mあり、メインステージの両サイドにはそれぞれ400㎡の広さのサイドステージがあるほか、メインステージの後方にも185㎡のバックステージがあります。大勢の出演者が入れ替わったり舞台転換をスムーズに行ったりするには、十分な広さのスペースが必要になります。
NHKの公開番組を実施するホールとして親しまれ、定時番組では、毎週火曜日の「うたコン」生放送や「ザ・少年倶楽部」の公開収録を行うほか、1年の締めくくりとなる大晦日に放送される「NHK紅白歌合戦」の会場としてもおなじみです。このほか、「新・BS日本のうた」や特集番組の公開収録なども1年を通して定期的に行われています。
「おかあさんといっしょファミリーコンサート」や「いないいないばあっ!ワンワンわんだーらんど」などのファミリーイベントでは、小さなお子様連れでにぎわいますし、NHK交響楽団の定期演奏会には、長年通い続けてくださるご高齢のクラシックファンのお客様の姿が見られます。
また、ベテランから若手まで、多様なジャンルのアーティストによる全国ツアーや周年記念コンサートなども開催され、毎回多くのファンが詰めかけ熱気にあふれています。
これまで50年の間には、客席などの設備の更新や補修も行ってきましたが、2021年3月から2022年6月まで、開館以来初めての長期休館期間を設け、客席天井の耐震性を高める改修工事や外壁の補修工事などを行いました。
昨年の7月に再オープンを迎えたものの、新型コロナ感染症の影響で、無観客や収容率を制限した開催が続き、客席での声出し声援ができない中、ひときわ大きな拍手でエールを送ってくださるお客様の温かさに包まれました。そしてようやく今、客席には大きな声援も戻りつつあります。満場のファンのみなさんから声援を受け、コンサートのMCの途中に出演者が感極まって声を詰まらせる場面もありました。NHKホールでは、お客様に安心して催し物を楽しんでいただけるよう、引き続き換気などの感染防止対策に取り組みます。
今年は、テレビ放送開始70年の記念の年でもあり、NHK公開番組の中で、NHKホールの歴史を振り返るなつかしい映像なども紹介されています。
NHKホールは、これからも多様な文化を発信し続け、感動の瞬間や楽しい思い出を届けることができるみなさまに親しまれる施設をめざしてまいります。
NHKホール
NHKホールでの公開番組やイベント、コンサートの予定は、ホームページの「公開番組イベント予定一覧」でお知らせしています。詳細についてのお問い合わせは、各催し物の「主催・問合せ先」にご連絡をお願いいたします。
【NHKホールホームページ】 https://www.nhk-fdn.or.jp/nhk_hall/