東京都の世田谷区立男女共同参画センター らぷらすで、セクシュアル・マイノリティーについて考えを深める「セクシュアル・マイノリティフォーラム2022」が開催される。

「アロマンティック・アセクシュアル」を扱ったNHKのドラマ「恋せぬふたり」の考証メンバーである中村健(なかけん)さん、三宅大二郎さんをゲストに迎え、さまざまな“関係性のかたち”について考えるフォーラムだ。また、このドラマの関連イベントを開催した駒澤大学の学生が、ボランティア参加している。
*駒澤大学で実施したドラマの関連イベントの記事はこちら

今回のテーマは、「恋愛ってしなきゃダメ?~アロマンティック、アセクシュアルなどから考える関係性のかたち~」。“アロマンティック”とは、恋愛的指向の一つで他者に恋愛感情を抱かないことで、“アセクシュアル”とは、性的指向の一つで他者に性的にひかれないことを指す。

この「アロマンティック・アセクシュアル」は、男女共同参画センターで取り組みたいテーマだったというが、なぜこのタイミングでの開催となったのか――。今企画を担当した職員は、「恋せぬふたり」の放送がひとつの大きなきっかけになったと語る。

「らぷらす」専門職員 セクシュアルマイノリティ事業担当者
ことし1~3月に「恋せぬふたり」の放送があり、より多くの人に「アロマ・アセク」という言葉が認知されるようになりました。その後押しもあり、今回は「アロマ・アセク」をテーマに決めました。
以前開催した「多様な家族のあり方を考える」をテーマにしたフォーラムでも、グループセッションのひとつで「アセクシュアル」を扱い、多くの反響をいただきました。なかけんさんも参加してくださって、トークもとても盛り上がり、今求められているテーマのひとつだと実感しました。

「恋せぬふたり」は、当事者以外の方にも響くドラマですよね。現在の婚姻制度や恋愛観に疑問を感じている人は増えていると思います。最近、らぷらすを訪れた若い女性の方たちからも、「男性と女性が結婚することが幸せだと、押し付けられているのがつらい」という話を聞きました。「やっぱり恋愛しなきゃダメなんだ」「性行為ってしなきゃダメなのか」、そんな既成概念は、今多くの人が抱く悩みのひとつではないでしょうか。

私たちは、今回のフォーラムも含め、当事者の悩みを“自分ごと”として捉えてもらう機会を作りたいと考えています。当事者の人はもちろん、そうではない人にも関心を持ってもらう入口になれたらと思っています。
講演会終了後、誰でも参加できる交流の時間を設けています(先着15名/予約は当日会場にて受付)。講演で感じたこと、考えたことを、ぜひ皆さんと共有したいと思います。

今の時代を見据え、人それぞれの生き方を尊重する取り組みが自治体で推進されている。「アロマ・アセク」を扱ったNHKのドラマ「恋せぬふたり」には、そんな現代社会の課題を“自分ごと”として捉える学びと気づきがあり、ドラマをきっかけにその輪は広がりつつある。“関係性のかたち”について、リアルに学ぶことが、誰もが生きやすい社会へとつながる道ではないだろうか。

「セクシュアル・マイノリティフォーラム2022」
〇日程:9⽉11日(日)(講演会は13:00~14:00)
〇会場:世田谷区立男女共同参画センター らぷらす
○公式HP:http://www.laplace-setagaya.net/event/620/

① 講演会「恋愛ってしなきゃダメ?~アロマンティック、アセクシュアルなどから考える関係性のかたち~」
(講師:中村健さん、三宅大二郎さん)※事前予約制
② にじいろひろば交流スペース・特別版
中村さん&三宅さんも参加! 講演の感想、質問など、みんなで話しませんか。
③ シネマ上映
らぷらす所蔵のセクシュアル・マイノリティ関連映像資料を上映。
④ 図書展示
らぷらす所蔵のセクシュアル・マイノリティ関連図書資料と国立女性教育会館の資料を紹介。「恋せぬふたり」の小説版も展示!
⑤ 自分らしく自由に。アクセサリー・小物づくりワークショップ
自由にビーズのブレスレットやデコマグネットをつくろう! 世田谷で活動する女性起業家のもっちー(BALI NECO)とつーちゃん(Deco shop Sakura)が、あなたの”自分らしさ”の表現を明るく楽しくお手伝いします

※それぞれの開催時間、申し込み方法などの詳細については公式HPよりご確認ください。