明治35(1902)年、栄一(吉沢亮)は、アメリカを訪問。“日本の金融王シブサワ”と現地の新聞で大々的に紹介され、民間人でありながらワシントンでルーズベルト大統領とも会見した。

日清戦争の勝利で勢いづく日本にとって、目下の脅威は南下政策をとるロシアだった。国内で「ロシア討つべし」の声が大きくなる中、井上(福士誠治)と陸軍参謀次長・児玉源太郎(萩野谷幸三)が栄一を訪ね、財界でも主戦論を広げるように言う。富国強兵の“強兵”ばかりに走る日本を憂いつつも、栄一は2人の説得を受け入れる。

そして明治37(1904)年、日露戦争が勃発。栄一は戦争を擁護する講演を行うが、会場を包む異様な熱気に耐えられず退場。その後体調を崩して寝込んでしまう。

栄一の容体はさらに悪化し、重病のはいに。家族や部下を集め、栄一はまるで遺言のようにこれからのことを託していく。息子・とく(泉澤祐希)には「あとを頼む」と告げるが、篤二は、嫡男という重圧に押しつぶされそうになり……。

栄一を見舞うため、よしのぶ(草彅剛)も飛鳥山にやって来る。そして、慶喜は栄一の手を握り、語りかける。
「生きてくれ。生きてくれたら、なんでも話そう」
すると栄一は――。

(NHKウイークリーステラ 2021年12月17日号より)