東日本大震災から今年で13年。今も取り組みが続いている、被災地の復興に向けた動きや、当時の知られざる現実などを取材した特集番組が、NHKテレビとラジオで放送されます。
※放送日時や番組タイトル、内容は変更になることがあります。


【3月2日(土)放送】

「ETV特集」
膨張と忘却 ~理の人が見た原子力政策~

Eテレ 午後11:00~11:59

長年、国の原子力政策に関わった研究者・吉岡斉氏が残した数万点の未公開資料「吉岡文書」が見つかった。科学技術史が専門の吉岡氏は、1990年代から国の審議会の委員などを務めた。「熟議」や「利害を超えて議論を尽くすこと」を求め続けた吉岡氏はそこで何を見たのか。
「吉岡文書」に加えて今回独自に入手した内部文書や関係者の証言などをもとに国の政策決定の舞台裏に迫る。

【3月6日(水)放送】

「クローズアップ現代」
誰も取り残されない復興へ 東日本大震災から13年

総合 午後7:30~7:57

家が損壊したのに仮設住宅に入居できない人。故郷を離れ避難先を何度も転々とせざるをえない人……。大規模な災害が起きる度に、多くの人々が翻弄される。
東日本大震災から13年。宮城県石巻市には今なお、津波にのまれた自宅を修復できないまま住み続ける人がいる。被害状況調査で「大規模半壊」と判定されたが、災害救助法に基づく応急修理制度や被災者生活再建支援金では修理費用を十分に賄えなかったためだ。
去年の秋田の豪雨災害でも同様のケースが生まれるなど、災害の度に繰り返し同じ事態が起きている。背景にあるのは国の復興政策のあり方だと専門家は指摘する。インフラ整備などのハード面の政策への優先順位が高く、被災者一人一人の状況を把握した生活再建にまで踏み込めていないのだ。
去年8月、復興庁が行った東日本大震災の復興政策の検証でも国の「公助」の限界が指摘されている。では、どうすれば“誰も取り残されない復興”を果たすことができるのか。
能登半島地震で石川県が主体となって行っている「被災者データベース」構築の動きなどを通して、「自助」「共助」「公助」をどう組み合わせれば被災した人々にとって必要な復興につなげられるのか考えていく。

【3月9日(土)放送】

「NHKスペシャル」
この海に生きる~原発事故 ある漁港の13年~

総合 午後10:00~10:49

東日本大震災の巨大津波で壊滅的な被害を受けた、福島で有数の水揚げを誇る相馬市原釜はらがまの漁港。その後も汚染水の海洋流出で福島の沿岸漁業は一時全面自粛に追い込まれるなど、厳しい試練に直面してきた。そんな中、懸命に漁業の復興に向けて闘ってきた漁港の人々の姿を、NHK は震災から13年にわたり記録し続けてきた。
原発事故の影響で漁に出る機会を大きく失った漁師たちは今、若い世代に漁の技術をどう引き継ぐか、大きな課題を抱えている。震災の年に高校を卒業し、父から船を受け継いだ男性も、今や31歳。豊かな海の恵みに支えられてきた故郷の活気を絶やすことなく、自分の子どもの世代にも残したいと、父が書き記した漁のノウハウに学びを得ながら、荒海で奮闘を続ける。
未曾有みぞうの大災害と原発事故という過酷な現実を、決して諦めることなく乗り越えようと挑む人々の13年を見つめる。

FMシアター「今夜、星と波のあわいに」

NHK FM 午後10:00~10:50

宮城のラジオ局が舞台のラジオドラマ。
仙台出身の志島ほのみ(富田望生)は、新人ラジオパーソナリティーとして悩みながら東日本大震災についての投稿を紹介している。そんなある日、投稿にある問題が発覚。ほのみは、自らが抱えてきた気持ちと、一人ひとりの「あの日」に向き合っていく――。

主人公・志島ほのみを演じるのは、福島県いわき市出身の俳優・富田望生さん。ドラマ内では、NHK仙台放送局の震災伝承プロジェクト「あの日、何をしていましたか?」宛に視聴者から実際に寄せられた「あの日」のエピソードも登場する。東日本大震災から13年、それぞれの「あの日」を見つめる物語。
作:新井まさみ
出演: 富田望生、三浦誠己、小林虎之介ほか

「ETV特集」
あぶくまロマンチック街道~福島第一原発事故 14年目の春に~

Eテレ 午後11:00~11:59

原発事故の前年、福島県の東部、阿武隈山地を貫く「あぶくまロマンチック街道」を舞台に、ある写真コンテストが開かれていた。当時集まった写真は130点。日本の原風景とも言える里山の景観と伝統文化が記録されていた。
私たちは、これら写真を手がかりに、かつての撮影地を一年にわたって取材。原発事故後の13年、地域はどう変わり、人々はどう生きたのか。街道の四季を訪ねるロード・ドキュメンタリー。

【3月10日(日)放送】

「こころの時代~宗教・人生~」
185頭と1人 生きる意味を探して 吉沢正巳

Eテレ 午前5:00~6:00

「どんな命も意味があって寿命まで生きるべきだ」
福島県浪江町にある「希望の牧場」。原発事故により出荷できなくなった肉牛を飼育し続けている。全国から寄付を募り商品にならない牛に餌をやり、生かし続ける。
原発事故から13年たち、高齢により衰弱する牛たち。果たして生かすことに意味があるのか? 自らを「牛飼い」と呼び、一見意味の無い営みを続ける吉沢正巳さんが見つけた〝意味〟とは何なのか? 命と向き合う日々を追う。

「NHKスペシャル」
語れなかったあの日 自治体職員たちの3・11

総合 午後9:00~9:54

震災で自分や家族も被災しながら、過酷な現場の第一線に立ち、住民の命や生活を守る要となる人たちがいる。被災自治体の職員たちだ。
東日本大震災から13年。宮城県や気仙沼市で、合わせて職員1,000人以上に行われてきた壮絶な体験の聞き取り調査がまとめられた。これまで表だって語られてこなかった震災の知られざる現実が、今も消えない生々しい記憶として綴られた貴重な記録だ。
発災直後、自らも命の危険にさらされながら手探りで救出活動にあたった消防士。被災現場から数多くの遺体を運び出し、土葬という非常措置への対応を迫られた市の職員たち。遺族や被災者の極限的な心情に向き合いながら、自らも心を病むほど追い詰められた彼らの体験から、防災マニュアルだけでは到底対応できない災害の厳しさが浮かび上がる。
能登半島地震でも自治体職員の疲弊が伝えられているが、こうした災害における職員の体験を次につなげる動きも出ている。自治体職員たちの言葉から、震災のリアルな実像に迫る。

【3月11日(月)放送】

「ドキュメント20min.」
“あの日”を語る料理店

総合 午前0:00~0:20  ※10日(日)深夜

東日本大震災から13年となる3月11日午前0時。ある料理店を舞台に、案内人・ムロツヨシが語り始めるのは、当時全国各地にいた人たちの“思い出の食事”のメニュー。つらい記憶と重なる味もあれば、優しく寄り添ってくれた味もある。
「砂まじりのおにぎり」「分け合ったお土産」「味のしない高級ステーキ」「最後に食べた目玉焼き」「先生が作ってくれたロコモコ弁当」など8つの料理を軸に、あの日のさまざまな物語を伝える。

「あさイチ」特集 13年の子育て日記

総合 午前8:15~9:55

東日本大震災から今年で13年。13年とは、被災当時 小学1年生だった子どもが20歳を迎える年月の流れだ。当時中学・高校生だった子の中には、結婚して親になった人もいる。
番組では、被災した4組の親子に取材。進学・就職・結婚など、人生の岐路で子どもは何を悩み、どんな将来を思い描きながら歩んできたか。親は、子どもをどう見守り、向き合ってきたか。
親子の歩みを、インタビューと家族写真の変遷で描く。

東日本大震災 追悼中継「あの日を胸に」

NHKラジオ第1 午後2:05~2:55

それぞれの被災地で行われる追悼イベントの模様や各地で鳴らされる“1分間の黙祷のサイレン”など、命日を迎えた被災地の様子と、人々の慰霊の思いをお伝えする。
ことしは岩手県大船渡市の防災観光交流センター「おおふなぽーと」をキーステーションに、震災から13年続く、語り部団体の声や当日の様子を伝えながら、宮城と福島の被災地からの中継も結ぶ。
各地の14時46分前後の表情や、その日だからこそ聞ける人々の声など、3月11日の被災地の表情を全国に伝える。

ラジオドキュメンタリー
「“再起”の音色~津波の町 音楽とともに生きる~」

NHKラジオ第1 午後3:10~3:55

宮城県南部・人口約11,000の山元町。東日本大震災による津波で640人近くが犠牲になり、2,200棟以上の住宅が全壊した。現在は、JR 常磐線の新駅を中心に集団移転によるニュータウンが誕生。子育て世代の移住も増加している。
東日本大震災から13年。山元町で被災し、最愛の妻子を亡くした人、家を失った人、園児が亡くなった幼稚園園長、それぞれが音楽をきっかけに再起した物語を伝える。

3月16日(土)

「NHKスペシャル」
廃炉への道2024 見えてきた“限界” どう向き合うのか

総合 午後10:00~10:49

東京電力福島第一原発で、事故を起こした原発を解体し、溶け落ちた核燃料デブリを取り出し安全に管理する「廃炉」。
事故から13年。当初描いていた作業工程は大幅に遅れ、いまだ核燃料デブリを取り出すための道筋すらつけられずにいる。こうしている間にも、溶けた核燃料デブリを冷却するために注ぎ続ける水や、建屋内に流入する地下水が汚染され続け、その結果、処理水も増大。去年の夏にはついに処理水の海洋放出に踏み切り、改めて廃炉の社会的影響の大きさを突きつけた。
廃炉の進展が見通せない中、地域の復興も道半ばの状況だ。最長40年で廃炉を完了させたい国や東京電力にとって、待ったなしの状況、それが2024年の現在地だ。「より早く」「できるだけ安全に」……全てを満たす最適解を導き出すことの限界に直面する中、進むべき道を誰がどうやって決めていくのか。
将来世代に及ぶ課題を福島だけに背負わせることなく「社会全体の問題」として向き合っていくために何が必要なのか。スリーマイルのケースなども紐解きながら廃炉の未来像を考える。


●地域向け放送 

「東日本大震災 未来への証言」

3月4日(月)~15日(金) の平日 NHKラジオ第1 午後0:55~1:00
※宮城県内向け

震災の記憶を後世に残していくため、仙台放送局のアナウンサーが、2021年度から行っている「“未来への証言”プロジェクト」。アナウンサーが録音機を持って被災者のもとへ出向いて体験や思いを当事者の肉声で記録している。
マイクを向けるのは、市井の人たち。さまざまな場所、年齢、立場で震災を経験した人から「その人にしか語れない話」を聞き出し、多くの観点で「東日本大震災とはなんだったのか」を立体的に描き出す。

「東北ココから」“あの日”を語る料理店

3月8日(金) 総合 午後7:30~7:57
※東北地域向け(NHKプラスでは全国でご覧いただけます)

東日本大震災から13年。ある料理店を舞台に、案内人・ムロツヨシが語り始めるのは、当時全国各地にいた人たちの“思い出の食事”のメニュー。つらい記憶と重なる味もあれば、優しく寄り添ってくれた味もある。
「砂まじりのおにぎり」「涙が止まらない野菜炒め」「分け合ったお土産」「味のしない高級ステーキ」「ご近所を励ますラーメン」「最後に食べた目玉焼き」など12の料理とともに、“あの日”のさまざまな物語を伝える。

「いわチャン」
照英の全力!三陸スナック

3月8日(金) 総合 午後7:30~8:15
※岩手県内向け(NHKプラスでは全国でご覧いただけます)

三陸の夜を照らし続ける「スナック」を大特集。番組では、事前に三陸沿岸の40 軒を徹底取材。
久慈・宮古・山田町・釜石の中から、魅惑のスナックをご紹介。旅をするのは、常に全力!タレントの照英さんと、菅谷鈴夏アナウンサー。扉の向こうには、どんな世界が広がっているのか? 港町の名物ママやマスター、個性あふれる常連客が勢ぞろい。
東日本大震災から13年、これを見ればあなたも三陸に行きたくなる!?

「いわチャン」
岩手限定!すべて見せます アッキーがゆく復興の地2024

3月15日(金) 総合 午後 7:30~7:57
※岩手県内向け(NHKプラスでは全国でご覧いただけます)