議題その2>>田邊教授の周りからどんどん人がいなくなっていく件について(汗)

前編で、野宮さんの話がチラッと出ましたけど、波多野の手をとる前の野宮さん、めちゃめちゃ落ち込んでいましたよね。
それもそのはず。雇い主である田邊教授に絵をこき下ろされ、「今後私が求めるのは、この域(万太郎レベル)の植物画を描ける人間だ」とまで言われてしまったんです。

見るる「田邊教授、ほんとに心配になるんだけど……大丈夫なのかな? 強く当たった結果、結局、野宮さんも波多野に取られちゃってるじゃん」
父さん「大丈夫じゃないだろう。前も言ったが、成果が出なかった仕事の責任を下の立場の人間に押し付けてどなるようなやつは、上司として最悪だぞ」

見るる「いまだったらパワハラで訴えられそう(苦笑)。一緒に仕事をするなら、上からダメ出ししてくる人じゃなく、隣にいて同じ方向見てくれる人の方が10,000倍いいもんなあ。徳永助教授たちや学生たちだけでなく、野宮さんまで離れちゃって、田邊教授、いよいよ孤独じゃない?」
父さん「孤独でいいんだ、こんなやつは。だいたいな……」
見るる「父さん、相変わらず田邊教授を嫌いすぎでしょ(苦笑)。わたしはこのキツい口調の描写があるから今週、対比で聡子さんとのシーンが際立ってるなあと思ったけど、そこんとこは父さん的にはどうなの?」

田邊「聡子は…シダに似ているのかもしれない」
聡子「『シダは花も咲かせず種も作らない』。旦那様、そうおっしゃっていましたね。子は産めます。前の奥様にはかないませんが、私もきっと…」
田邊「いや…得難いと言っているんだよ。私は、お前の静けさを愛してるんだ」

見るる「わたし、てっきり教授=シダだと思っていたんだけど、聡子さん=教授にとってのシダなのか……ってかなりグッときちゃった。職場では大荒れの教授だけど、聡子さんの前では本当に穏やかな顔だよね」
父さん「ああ、あれはちょっと意外だった。だって、後妻だろう? 面倒をみてくれる若い子を周りからあてがわれただけだと思ってたからな。そこに愛はあるんか?ってやつだ」

見るる「ちょっと、やなこと言わないで!!!(←見るるは田邊教授と聡子さん夫婦推しです!) 職場でのパワハラっぷりを見たら家でもモラハラしてそうなのに、そのそぶりが全くないでしょ? 教授はちゃんと聡子さんのこと好きだよ。表情見たら伝わってくるじゃん!」
父さん「いや、だからな。今週の聡子さんとのシーンを見て、あ、そういえばこいつ、欧米帰りだったなあと思いだしたわけだ。奥さんに向かって、面と向かって『愛してる』って言えるのは、まあ、すごいと言ってやらなくもないというか……その点だけは認めてやるというか……」

見るる「えっ、なに? 父さん、なんで教授に対してツンデレ発揮してるの?」
父さん「ツン……? なんだそれは」
見るる「……いやなんでもない。まあ、でもそうだよね〜。父さん、母さんに愛してるとか言ってるの見たことないもんね〜」
父さん「いや、言ってないわけでは……ないような……あるような……(と言いながら、目を泳がせる)。べ、べつに田邊を見習いたいわけではないが、しかし……その点だけは見習うべきなのかもしれん……」

父さん……意外にそういうとこかわいいいんだよね。ちゃんと改めて愛を伝えたら、母さんも喜ぶんじゃないかな?(←冷たい目で見られる可能性も全然あるはあるけど……)

でも田邊教授って、実は藤丸くんと同じくらい、競争とか向いてないんじゃないかな?と見るるは思うのです。

なまじ権力志向で実力もあるし、その分他人と争っちゃうけど、本当は聡子さんや子どもたちとどこか田舎にでも引っ込んで、あんまり人のいないところで植物観察しながらのんびり過ごす……みたいなことをした方が幸せなんじゃない?? 聡子さんもそっちの方が、さみしい思いしないですむと思うし……。

田邊「(万太郎に向かって)言っておくが、戸隠草などどうでもよい。私はそんなことでは傷つかない。残念だな、槙野万太郎。この先は望みどおり、お前を一学者として認めてやろう」

教授、多分だけど執着しすぎなんですよね。地位にも、名誉にも、万太郎にも。
「残念だな、槙野万太郎」からほとばしる、してやった感。強がりが目に見えてない!? その嫌味は全然万太郎には効いてないし、空回りまくってるの、教授本人は気づいてるのかな……!?

見るる「ひとつ思うのは、聡子さんに『お仕事で何かあったのですか?』って聞かれて『言っても分からないだろう?』って答えてたシーン。愛してて信頼してるんだったら愚痴のひとつでもこぼしそうなものなのに、教授はどうして何も言わないんだろう?」
父さん「仕事の嫌なことを家に持ち込みたくないんだろう。それこそ田邊にとって家庭は聖域で、唯一ストレスを忘れられる場所なんだろうな。それはわからないではないな」

見るる「そうか、聡子さんが静かに家で待っていることを救いとしているってことなのかもね。万太郎&寿恵子さん夫婦と真逆だな。わたしは田邊教授と聡子さんの関係好きだけど、聡子さん目線では、教授と並走することもできずさみしいだろうな……」

立場が上だから教授を諭してあげることも誰もできない……かなり根深いぞ、これは。決定的なことが起きず、少しずつ教授の嫌な感じがひどくなっていってるこの感じ。うう、大爆発がいつくるかわからなくて怖いよ〜……!


議題その3>>新しい命と名前の魔法

一方、幸せいっぱいの万太郎と寿恵子さん。出産、本当におめでとう!!
でもね、妊娠9か月の奥さんを置いて長期出張(採集旅行)の万太郎は、ちょっと(かなり)どうかと思うよ!?

見るる「マジで、長屋さまさまだよね。支えてくれる人が旦那さんだけじゃないって重要なんだなって強く思った。言っちゃ悪いけど万太郎、特にこういうときに役立つ方ではなさそうだし……」
母さん「そうよ。ただ、本が結構売れてるっぽいことがわかったのは安心したわね。妊娠してる寿恵子さんに内職や質屋通いをさせるレベルだから黒字ではないんだろうけど、一応、ちゃんと爪痕残してるじゃない」

見るる「まあ、口先だけで全然行動に移さないとかじゃないからまだ全然応援できるし、お手紙もたくさんくれてるから許せる部分あるけど……いや〜でも、旅行先から送られてきた標本の乾燥作業は絶対今の寿恵子さんにやらせる作業じゃないと思ったよ。『あなたは頑張りすぎるところがあるき、心配です』じゃない! 頑張らせてるのは当の万太郎だからね!?ってなった」
母さん「そうねえ。でも手紙の件で言うと、子どもの名前候補に“すみれ”“ひなたが大好きな……”って出てきたとき、ニヤッとしちゃったわ。あれって、朝ドラのヒロインの名前じゃない」

見るる「たしかに、“すみれ”だったら手芸好きの女の子(「べっぴんさん」)になりそうだし、もしも“ひなた”だったら侍好きになりそう(「カムカムエヴリバディ」)。万太郎、さすが植物の名付け親になりたいだけあってネーミングセンスあるよね。最終的に決まって“園子”ちゃんって名前、めっちゃ可愛いしすてきだなって思った。結局どれかひとつのお花に絞らない感じが、万太郎らしくて良い」
母さん「名付けってね、大変なのよ。なんか思い出しちゃったわ、見る子と見るるが生まれた時のこと」

見るる「やっぱり、万太郎が手紙に書いてたくらい、色々候補出すものなの?」
母さん「そうよ。子どもが一生背負うものだからね、親はいろいろと気にするのよ。たとえば見るるの名前は、本当は別の名前が候補として上がってたの。だけどその名前、母さんが小学生のときのクラスにいたいじめっ子と同じ名前だったことに途中で気づいたのね。だから却下したわ」

見るる「そんな却下の仕方があるんだ!? 確かに、自分の名前がどこかのいじめっ子と一緒だって思ったら嫌だな……」
母さん「あとこれはうちの話じゃないけど、つけようと思った名前が、近所の霊園の名前と一緒だったからやめた、とかいうのも聞いたことあるわ。気にしなきゃいいといえばそれまでだけど、気になるのよね」

なるほどな〜……こういう命名秘話的なの聞くと、親の愛感じちゃいますよね。この世のすべての人に名前がついてるって、すごいことなんだなあ……いや、恥ずかしいから母さんには言わないけど!(←ちなみにもちろんですけど、見る子も見るるもペンネームですからね! そこんとこヨロシク!)

見るる「でもそれでいうとわたしが気になったのは、小春ちゃんだな。寿恵子さんに『おっ母さん、私のこともこんなふうに好きでいてくれたかな?』って言ってたけど、お母さんが出ていっちゃった境遇考えると切なすぎるよ……」
母さん「思うのはね、小春って、“寒い冬の中の、穏やかで暖かい春に似た日和”って意味でしょ? 福治さんの夫婦仲も考えると、小春ちゃんの存在はまさに名前のどおりだったんじゃないかなと思うのよね。福治さんとその元奥さんも、そういう希望を小春ちゃんの名前に託したんじゃないかしら」

母さん……(なんか、じ〜ん)。そうだよね。小春ちゃん、今はまだ子どもだし、しんどくてわかんないかもだけど、いつか心の底から「自分もきっとお母さんにとって大切な存在だったんだ」って思えるようになったらいいな。

母さん「それにしても万太郎、土佐の方まで行ったのよね? タキさんのお墓参りも兼ねたってことは実家にも寄ってると思うけど、身重の寿恵子さんを置いてきたこと、綾ちゃんと竹雄にしっかり怒られたのかしら?」
見るる「いや、あの2人は絶対怒ったでしょ! 目に見えるもん〜〜……その横で若干気まずそうに苦笑いしてる藤丸まで見える」
母さん「出産時の旦那の行動って、よく覚えてるものだからね。寿恵子さんはそんなタイプじゃないとは思うけど、万太郎、気をつけたほうがいいわよ……」

母さんの言葉、なんか重みがある。もしかしてわたしや姉さんが生まれたとき、父さん何かやらかしたのかな……?
父さん! やっぱり今からでも田邊教授を見習って「愛してる」を伝えた方がいいかも……!(汗)


さて第17週、「ムジナモ」

ん!?「ムジナモ」!? 呪文か!? また知らない名前の植物出てきた~!
これは調べておかないと……(メモメモ)。

というか最近全然スポットライト当たらないですけど、今って峰屋の方どうなってるんですかね!?
竹綾夫婦が持ち直したのか、それとも苦しいままなのか……。現状をそろそろ知りたい! もしかしたらあっちにも子どもが生まれたりとかしてるかもしれないし……!(竹綾の子ども、おめめくりっとしてて絶対可愛いでしょ!)

その辺の情報を来週に期待して、今回はここまで。
今週の会議、終了!

文責:朝ドラ見るる