4月3日(月)よりスタートする連続テレビ小説「らんまん」は、高知県出身の植物学者・牧野富太郎の人生をモデルとしたオリジナルストーリー。愛する植物のために一途に情熱的に突き進んだ、槙野万太郎(神木隆之介)とその妻・寿恵子(浜辺美波)の波乱万丈な生涯を描く。

3月7日、第1週「バイカオウレン」の完成試写会がNHK放送センター(東京・渋谷)で行われ、主人公・槙野万太郎役の神木隆之介、子ども時代の万太郎を演じる森 優理斗、万太郎の母・ヒサ役の広末涼子、万太郎の祖母・タキ役の松坂慶子が出席。ドラマの見どころや舞台地・高知でのエピソードを語った。


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――第1週を視聴された感想を教えてください!
神木:第1週での登場シーンはほとんどないので、完成映像を見て、いよいよ始まるんだ!と、思いが高まりました。そして、森君の草花を見ている姿が本当にいとおしくて。その姿から、万太郎の草花を見る姿勢や表情、向き合い方を参考にさせていただきました。「らんまん」が皆さまの日常の中の一部となるような、なじみのある作品になれたらいいなと思っています。

:かわいい植物や優しい人物、優しい音楽のなかで、万太郎が好きなものに向かって一生懸命がんばっている、皆さんに力をあげられる作品だと思います。ぜひ見てください。

広末:第1週、家族で見て号泣しました。1週目から心温まる、朝から一日頑張ろうというエネルギーをもらえるような朝ドラになると思います。たくさんの方に見ていただけるとうれしいです。

松坂:ジンとするシーンもあるんですけれど、私は自分の怒る顔を見て、笑ってしまいました(笑)。ゴッドマザーのような強い女性という、新境地ともいえる役に出会えてうれしいです。神木さんは、いつも周りを気遣ってくれて、万太郎という役に本当にピッタリだと思います。小さい万太郎くんとも一緒に演じられて、楽しかったです。

――万太郎を演じるうえで工夫されていることはありますか?
神木:とにかく楽しく演じています。楽しくてついついふざけてしまうくらいの明るい現場の雰囲気を役に落とし込めたらいいなと。これから万太郎はいろんな人と出会って、いろんな気持ちが生まれていくようになります。その中で「槙野万太郎ってこういう人だったよね」と、どういう風に最終的に着地していくのか、楽しみで仕方ないです。

――主人公のモデルとなる、牧野富太郎について感じることは?
神木:牧野植物園や資料館では、博士の笑った写真が多く、その笑顔が印象強くて。ですから、万太郎もくっしゃとなるくらい、笑う感じがいいなと。その思いをポスターにも反映していただきました。あとは豪快なイメージですね。細かいことは気にせず、植物にのみ集中する。だけれど、いろんな手助けを受けている、多くの人に愛されていた方なんだなと思います。といってもモデルの人物ですので、牧野イズムを感じながらも、万太郎という人物をしっかり演じようと思います。

――劇中で登場した花の中で、お気に入りのものはありますか?
:バイカオウレンです! 小さくて、白くて、かわいい花です。
神木:言われちゃった(笑)。一緒! 物語の中でも大事なお花だもんね。万太郎にとっても、思いが一番強い花だと思います。

――舞台地となる高知へ、メッセージをお願いします。
神木:撮影で訪れた際、すごく歓迎していただいて、温かく迎えてくださいました。過去の作品でもお世話になるなど、ご縁がある場所。高知の皆さんに喜んでもらえるようにという思いで演じています。おこがましいですけれど、放送をどういうふうに見ていただけるのか楽しみにしています。

広末:私は地元が高知ですが、県民性として、愛県心があるなと感じています。高知の人たちは、高知に誇りを持っているんです。ですから、「らんまん」も全面的に応援してくれると思います。また高知に帰ってくるとき、知り合いの方ではなくても、「おかえり」と言われるので、神木さんも「おかえり!」と言われるようになると思います(笑)。

神木:うれしいです! ぜひ、声をかけていただけたら!

松坂:高知のたんぽぽは白いんですね。牧野植物園でも、白いたんぽぽが表紙の本がありまして。小学生のころ、近所の空き地一面に白いたんぽぽが咲いていたので、親しみを感じられてうれしかったですね。高知は温かく、懐が深い土地柄だなと感じています。今後の撮影でまた高知に行けることを楽しみにしています。

――高知ロケで印象に残っていることを教えてください。
神木:まだ1回しか高知で撮影をしていないので、今後の撮影を楽しみにしています。(広末さんに)高知のおすすめの場所はありますか?

広末:この春のロケで一緒に桜が見れるので楽しみです。高知城のさくらは圧倒されるほど咲き誇っていると思うので、ぜひ行ってみてください。

松坂:私は秋に高知ロケに行きましたが、ひろめ市場が印象的で(笑)。カツオの藁焼きをいただきました。高知城もすばらしくて、天守閣にしばらく滞在しました。

:僕も高知城に行きました!

神木:高知城に行っていないの俺だけじゃないですか(笑)。絶対行きます!