もう感無量。感無量でございます。
この日をどれだけ待ちわびたことか……。
というわけで……舞ちゃん&貴司くん、恋愛成就おめでとう!!
この恋路にはしばらくずっとそわそわしっぱなしだったので、二人が結ばれたあかつきにはもっとアゲアゲな気持ちになるかと思っていたんですけど、一周回っていっそ冷静な見る子です。違うな、冷静っていうか……噛み締めてる感じ?
余韻に浸りながら喜びを反すうする気持ちで……今週も振り返り、早速いってみましょう!
やっと素直になることができた舞ちゃんと貴司くん、末長くお幸せに!
担当編集者のリュー北條に「自分の本当の気持ちに向き合った」「ドロドロした」短歌を書けと言われ、苦悩する貴司くん。
「短歌を作るってことは 自分の中の本当の気持ちを差し出すってことでしょ」
「梅津さん何か…伝えることを諦めてる気がするんだよね」

うむむ……リュー北條、歌集を売ることしか考えてないただの嫌なヤツかと思いきや、意外と人を見る目はしっかりしてるのね。
覚悟を決めた貴司くんに新たに出されたお題は相聞歌──つまり、恋の歌でした。
しかし! ここでひとつの問題が発生。
舞ちゃんへの恋心(←もうはっきり言っちゃう!)に意識してフタをしてきた貴司くんには、恋の歌がうまく作れないのです。
北條さんの言う通り、「短歌を作るってことは 自分の中の本当の気持ちを差し出すってこと」。
「友達」「何でも話せる幼なじみ」という関係性を大切にしている舞ちゃんへの気持ちを短歌にしてしまえば、もう元には戻れないだろうってこと、貴司くんは何となく察していたんだろうなあ……。
一方舞ちゃんも、お母ちゃんや久留美ちゃんに背中を押されて、貴司くんへの気持ちを少しずつ、明確に自覚していきます。
見る子、知ってるわ。こういうのを両片思いって言うんでしょ……!
どちらかがちょっと勇気を出して素直になればいいだけなのに!って周りはやきもきするんだけど、当人たちはそれが一番難しいのよね。わかるわかる(←誰目線?)。
そして、そんな二人の間に大きく立ちはだかったのが、貴司くんのファンである秋月さんの存在でした。

かなりの頻度でデラシネに通っているらしい秋月さん。
困っている貴司くんのプライベートをどんどん侵食して……やってること、ちょっとストーカーっぽい感じ。
舞ちゃんにも、けん制するような嫌〜な言葉を投げかけます。
「今梅津先生は、歌人としていちばん大事な時期です。すばらしい第一歌集を出していただくために、私も精いっぱい支えたいなって思ってます。そやから、(私が)先生のそばにおること悪く思わんといてくださいね」
いやいや……アンタ貴司くんの何なのよっ!
思わずハンカチを噛んだ視聴者の方も多かったはず!(見る子もその一人)
言っとくけど貴司くんは、秋月さんに支えてもらうことなんて求めてないんだからね! 短歌のことには詳しいみたいだけど、舞ちゃんの方がアンタなんかよりずっと貴司くんのこと理解してるんだからっ! キーッ!(←古い?)
しかしそんな秋月さん、貴司くんの短歌から、なんと舞ちゃんへの恋心を見抜いてしまいます。
ふーん……そこに気づくなんて、やるじゃない、秋月史子。(←てのひら返し早すぎ?)
結局、短歌を作ることができなかった貴司くんに発破をかけるリュー北條。
「いるんでしょ、大切な人がさ。その人の心に向かってど真ん中ストレート! 投げるつもりで書けよ! そういう歌が大勢の心を打つんだよ」
さらに自分の恋が叶わないと知った秋月さんも、舞ちゃんにあの歌の意図を説明します。
「“君が行く 新たな道を 照らすよう 千億の星に 頼んでおいた”。これ本歌取りなんですよ。元の歌は“君が行く 道の長手を 繰り畳ね 焼き滅ぼさむ 天の火もがも”。情熱的な恋の歌です」
「梅津先生のホンマの気持ち…。聞きに行ったらどうですか?」
2人の応援(?)もあり、自分の気持ちに素直になることができた舞ちゃん、貴司くんだったのでした。
秋月さんや北條さん、最初の方は本当に嫌なヤツだと思っていたけど、傷つくことを恐れて自分の気持ちを隠すことが当たり前になっていた舞ちゃん、貴司くんにとっては、これくらいがちょうど良かったのかも。
告白シーン、何度思い返しても良かったなあ……。ストレートに「ずっと好きだった」「だけど怖かった」と本心を打ち明けられる関係になった二人は無敵よね。何も心配いらない。舞ちゃんと貴司くんの未来は、ものすごく開けてんねんで。
本当にもう……もう……末長くお幸せにねっ……!
今週の愛を伝える言葉ベスト3!
さてここからは、「見る子とおさらい! 今週の愛の言葉」のコーナーです。
え? 急にどうしたのかって?
だって今週は、舞ちゃんと貴司くんの恋に関連して、たくさんの「愛を伝えるセリフ」が登場したじゃないですか。
かの文豪、夏目漱石は「I love you」という言葉を「月が綺麗ですね」と、翻訳したという有名な都市伝説がありますが、それに勝るとも劣らない、「アイラブユー」の数々。
見る子独自の視点からランキング形式でまとめたので、一緒に振り返ってみましょう♪
第3位「お母ちゃんな、お父ちゃんのこと好きになった時、自分の幸せしか見えてへんかった。わがままやったわ。せやけどな、お母ちゃんは後悔してへん」
「舞、もっとわがままになったら?」と、お母ちゃんが舞ちゃんの恋を応援するシーンからの一言です。
めぐみさんは、浩太さんと結婚することで実家と疎遠になってしまった人。
五島に住む実の母親であるばんばに会いにいけなかったり、工場の経営が苦しかったりしたこともあり、全てが順風満帆な結婚生活というわけではなかったはず。
今はIWAKURAという会社をまとめあげる立派な女社長であり、二人の子どもを育て上げためぐみさん。だけど昔は、自分が幸せになるためにはこの人と一緒になることが必要だ!って考えて、周りの人の意見なんて気にせず突っ走った時があった。
浩太さんが亡くなってしまった今でもそんな過去を「後悔してへん」と言い切れるのは、本当に浩太さんを愛していた、今も愛している、という証拠よね。
そして、この言葉を舞ちゃんにまっすぐな言葉で伝えられることも、母から娘への深い愛なのだなあと思ったり。めぐみさんが浩太さんを好きになったからこそ、舞ちゃんが生まれたんだもの。もちろん、お兄ちゃんも!
人を好きになることってすてきなことだなって、改めて思わせてくれるエピソードでした。
第2位「私、先生の“ともしび”になりたいです。ずっとそばにおって、先生のこと明るくしたり、あっためたりしたいです」
続いて、恋の歌が書けずに悩んでいる貴司くんに秋月さんがぶつけた、情熱的な告白が、第2位にランクイン。
ここの秋月さんにはちょっと、はっとさせられましたね。だって彼女、貴司くんが舞ちゃんのことを好きって、絶対に気づいていたはずなのよ。
何せ、「君が行く 新たな道を 照らすよう 千億の星に 頼んでおいた」の歌が恋の歌だって気づいていたのは、ほかでもない彼女自身なんだから。
それでもなお秋月さんが告白をしたのって、貴司くんに恋の歌を書かせるためだったんじゃないかしら?
貴司くんに告白する
→フラれる
→貴司くんが舞ちゃんのことを好きだということに向き合うきっかけになる
→貴司くんが恋の歌を書けるようになる
という、一連の流れが見えていたんじゃないかって……そう考えると、な、なんてけなげかつ策士なんだ、秋月史子……! お、恐ろしい子!
まあ正直、秋月さんはどちらかというと「ともしび」ってほど控えめなものではなく、「周囲一帯を焼き払う炎」ぐらいのエネルギッシュさを持ち合わせていると思うけどね(←おい笑)。
秋月さんにはこの失恋をバネに、リュー北條もうならせる情熱的な短歌を作ってほしい!
「私は私の歌を詠んで生きていきます」という言葉とともに、最後、舞ちゃんちを出て去っていくときの顔、なんかふっきれたような、凛としたような。いい表情だなって思いました♪
いい恋して、いい短歌詠んで、いい歌人になれよっ!(←激励)
第1位「目を凝らす 見えない星を 見るように 一生かけて 君を知りたい」
そして堂々の第1位を飾るのは、舞ちゃんへの恋心を自覚した貴司くんの一首!
まあ、そりゃあそうでしょう。
「一生かけて君を知りたい」! 「一生」って!
これはもう告白超えてプロポーズというか、プロポーズよりも強い何かというか……。ずっと近くにいたのに、これ以上知りたいっていうのが、貴司くんらしい。
「見えない星を見るように」っていうのも良いですよね……、貴司くんにとって舞ちゃんは、昼を照らす太陽じゃなくて、暗い夜にさりげなく、だけどとびきり美しく輝く星なんだ。五島で出会った朝陽くんのことも思い出す……。
お〜い、リュー北條〜! 見てるか〜い!?
万人に伝わる、パンチの強~い最上級の愛の歌だぞ〜!!
どうだ、まいったか~!!!(←誰)
ふう……。こうしてまとめて振り返ると、胸いっぱいになっちゃう。
そういえば、主題歌のタイトルも「アイラブユー」だし……。
ハラハラしたところもたくさんあったけど、さまざまな愛の形に、あたたかい気持ちになれた1週間でした。
さて次週、「新たな出発」。
「大事な友達と大事な友達が、家族になりました」……!!??
くるみちゃんがそう言ってるってことは、つ、つ、つまり、そういうことだよね!? ちらっと映った仏壇前のウエディングドレス舞ちゃんにすでに泣きかけちゃいましたが、みんな、どんどん前に進んでいるみたい。
笠巻さんの退職に、なにわバードマンの先輩との再会。
そして見る子は見逃しませんでしたよ……久留美ちゃんとお兄ちゃんが、一緒にいるカットを……!!
そうよ、そうそう! 舞ちゃんと貴司くんが結ばれたんだから、久留美ちゃんとお兄ちゃんも幸せにならなきゃ!!(←気が早い)
すでに物語の山場を迎えた気持ちで半ば放心していますが、次回も盛りだくさんの予感。楽しみにしたいと思います。
では、また来週〜!

“朝ドラ”を見るのが日課の覆面ライター。朝ドラを日々のスパイスとして、朝ドラをきっかけにいろいろなことを考えたり、人と話したりするのが好き。地方生まれ、東京暮らし、ときどき帰省。その影響で、最近は両親(60&70代のシニア夫婦)も朝ドラを見るのが習慣に。さらに、渋いおじさん好きの姉(朝ドラ見る姉)と若いイケメン好きの妹(朝ドラ見るる)も。家族ぐるみの(?)、自由気ままなレビューをお届けします♪